日本人は主権に対する意識が薄いと言われています。
過去に植民地になった経験が無く、他国によって占領されていた期間がとても短いために、主権は「当然あるものだ」と思っているのかも知れません。
蛇口をひねれば飲料水が溢れ、スイッチを押せば蛍光灯がつく。水も電気も当たり前のように手に入る。それでも水道料金や電気料金が発生するので、多少はありがたみを感じることが出来ますが、主権については余程意識をしなければ日常生活の中で存在さえ感じることはありません。
日本の主権とは、我が国の意思に反して他国に制限を受けない権利のこと、平たく言えば、日本国のことは日本人が決めるということです。
日本にはかつて短い期間、主権が無い時代がありました。1945(昭和20)年8月14日(ポツダム宣言受諾)から1952(昭和27)年4月28日(サンフランシスコ講和条約発効)までの期間です。「失われた7年間」です。
日本に主権がなかった期間に起こった事件や押し付けられた法律に、現代の日本は振り回されています。
1945(昭和20)年8月28日 ロシア軍が北方領土に侵攻し不法占拠
1947(昭和22)年3月31日 教育基本法施行(教育勅語廃止)
1947(昭和22)年5月3日 日本国憲法施行(明治憲法廃止)
1952(昭和27)年1月8日 韓国政府が竹島を不法占拠
北方領土や竹島は我が国の施政下になく実効支配できておりません。つまり主権が及んでいません。教育勅語の廃止で道義大国日本の根幹を失ってしまいました。憲法九条の制約は、自分の国を自分で守るという主権を放棄したものと言えます。
唯一、安倍内閣で「改正教育基本法」が成立し、ようやく『戦後レジームからの脱却』の兆しが見えてきたところでした。主権がなかった時代に成立した憲法は廃止して、日本人が自主憲法を創ることこそが真の主権回復ではないでしょうか。
本日、2月22日は「竹島の日」。歴史的にも法的にも我が国固有の領土である竹島を韓国の不法占拠から取り返す必要があります。記念式典には政府関係者や民主党幹部はすべて欠席(代理もなし)だったそうです。
そして今年の4月28日は、日本が主権を回復して60周年の記念すべき日です。この日を国民の祝日にしようと「伝統と創造の会」で掲げた政策が自民党で採用されて、今国会で祝日法の改正が行われる可能性が出てきました。
不毛な国会論戦ではなく、意義ある国会審議を期待します。