謹んで新年のお慶びを申し上げます。
昨年7月の豪雨災害で家族や家屋を失った皆様には厳しい環境で新年を迎えられたと思います。これから立ち退きを余儀なくされる熊本市民の皆様にとっても不安な年明けだと存じます。
昨年12月の衆議院総選挙におきましては、たくさんのご支援のお陰をもちまして小選挙区で当選を果たし、国政に復帰させていただきました。浪人をしていた私に一票を投じて下さった皆様の期待に応えるべく、熊本一区の代表として頑張って参ります。
喜びはほんの束の間、昨年末に特別国会が召集されましたが、国内外に山積する諸課題に唖然としました。7日から政務調査会の全ての「部会」が本格的に稼働します。まず原状回復。既に水面下では民主党が政権の座にあった3年3ヵ月間で失われたものを取り戻す作業に着手しています。遅々として進まない東北の復興、長引く景気不況、誇りと信頼を失った外交・・・いずれの課題にもスピード感をもって取り組みます。
自民党への信頼が回復していないことは承知しています。民主党へ「鉄槌が下った」結果として現職閣僚が戦後最多の8人も落選するという事態は政治家への不信感の表れでした。また「小異を捨てて大同に」と言いながら小異の為に飛び出した人達が今も小異の為に右往左往している姿は政党政治の意義を考える機会にもなりました。自民党への消極的支持を積極的支持に格上げするには結果を出していくしかありません。
今の日本に求められているのは「安定した政治」だと思います。政治や政情の不安定な国に経済成長は有り得ません。これに例外はないのです。安定政権が着実に政策を遂行していくことが景気を回復させ税収を増やしていく唯一の方法です。従前の小手先の景気対策では一過性の効果で終わるでしょう。安倍政権はまだ何もしていないのに株価が上昇しているのは、「安定した政治」に対する国民や世界の投資家からの期待感に他なりません。
子供達の明るい未来のために、日本人の誇りを取り戻す為に、今年は国政において全力を尽くすことをお誓い申し上げます。皆様にとって素晴らしい一年になりますことを心から祈念致しまして新年の挨拶とさせていただきます。本年もどうぞ宜しくお願いします。
平成二十五年元旦
衆議院議員 木原 稔