PM2.5とは大気中に漂う小さな粒子のうち粒径2.5μm(1μm=1mmの千分の一)以下のものです。非常に小さいため、肺の奥まで入りやすく健康影響の可能性が懸念されています。
熊本県で注意喚起の基準値を超えたので、環境省や専門家から意見を聴取しました。
分析の結果、今回の我が国における一時的なPM2.5濃度の上昇は、大陸からの越境汚染の影響と考えられます。健康な成人では、ある程度高濃度にさらされた場合でも著しい健康影響がみられなかったという知見がある一方で、高感受性者(呼吸器系や循環器系疾患のある方、高齢者や子供)では、より低濃度でも健康影響が生じる可能性は否定できません。
今後の取り組みとして、以下を指示しました。
- PM2.5の常時監視体制の強化
- シュミレーションモデルの精緻化
- 指針(基準値や行動の目安)の評価及び必要に応じた見直し
- 健康影響に関する疫学知見等の集積
- 発生源対策 など
大気に国境はありません。特に発生源対策について、大陸(中国)に対してどのように指導していくか、また、積極的に連携して対策を取り組んでいくのか、これから冷静な判断をしなければなりません。