国内の感染状況については、先日来、新たな感染例が確認されてきている。このような国内での感染状況を踏まえ、対策本部後に速やかに専門家会議を開催し、疫学的な観点からの現状評価や患者、特に高齢者、基礎疾患のある方等が確実に必要な診療につながるよう、国民の皆様にわかりやすい受診の目安の作成等について議論いただく。
また国民の皆様の不安を低減できるよう、政府においては地方自治体等とも一層緊密に連携して、感染が疑われる方のPCR検査が確実に実施されるよう、以下の取り組みを進める。
●よりわかりやすい通知を自治体に早急に発出
●全ての都道府県で設置済の536の相談センターの土日を含めた24時間体制での対応
●現在726カ所整備済みの診療体制等の整った医療機関について800カ所に拡大
他方、昨日武漢からのチャーター便帰国者500人以上のPCR検査結果を踏まえて国立感染症研究所から示された見解に基づき、クルーズ船ダイヤモンドプリンセスの乗客の方々で、これまでのPCR検査で陰性が確認された方々については、14日間の健康観察期間終了後、健康状態を改めて確認し、問題がなければ2月19日には順次下船いただく。
我が国に次いで乗客数の多い米国との間では、これまでの我が国の対応に感謝の意が示されるとともに、緊密に協力をしてきたところ。そうした中で、本日米国のチャーター便が羽田空港に到着し、早期の帰国を希望する米国民の乗客の方が明朝未明にも帰国することとなっている。帰国にあたっては自衛隊が全面的に協力し、日米共同オペレーションが実施される。現在カナダ及び豪州も同様の措置を取ることを希望しており、引き続き各国・地域とも連携して対応する。また、現在カンボジアに停泊中のウエステルダム号に乗船していた邦人乗客4名について、早期の帰国が可能となるよう全力を挙げる。
政府としては国内感染の拡大防止に向け、各地の自治体と連携して、今後も検査体制を大幅に強化するととともに、治療相談体制の拡充強化に全力を挙げる所存。