年頭所感

令和5年(西暦2023年)となりました。

昨年を振り返ると、1月からの通常国会においては高市早苗政調会長のもと政務調査会事務局長として、提出法案の党内審査と参議院選挙に向けた「選挙公約」づくりに注力しました。安全保障調査会幹事長としては、4月に「安保3文書」改訂に向けた「自民党提言」を取りまとめ、ここに『防衛費GDP比2%』や『反撃能力』が書かれたところです。“こども政策”の責任者としては、5月に議員立法「こども基本法」を提出し、国会で答弁を担い、「こども家庭庁設置法」とともに6月に成立となりました。

7月8日、参院選期間中に安倍元総理が凶弾に斃れました。総理補佐官として在任中の安倍総理を支えた私にとりまして痛恨の極みです。吉田松陰先生の遺著「留魂録」の一節「後来の種子」のように、後に続く私達が思いを継承し、種となり芽吹くことが恩に報いることであると心機一転、決意を新たにしました。

地元では十分な交流が果たせず、至らない点も多々あったかと存じますが、参院選での支援など皆様には政治活動への温かいご理解を頂戴し心から感謝しております。10月からの臨時国会では衆議院国土交通委員長に指名されました。熊本県では今年3月に阿蘇くまもと空港の新旅客ターミナルビルが開業し、5月には白川上流に建設中の立野ダムが完成予定です。また、直轄事業による道路整備など、県内における円滑な国土交通行政のためにも与えられた職責を全うする所存です。

10月から12月にかけて、新たな「安保3文書」策定に携わりました。小野寺五典座長のもと与党協議会実務者メンバーとして政府与党内調整に心血を注ぎ、歴史に残る防衛政策の大きな転換に立ち会いました。政府に対して、まずは来年度から5年間の着実な予算執行と防衛力強化を求めて参ります。

今年は統一地方選挙での必勝、そして、安定した政治体制のもとで憲法改正の発議へと着実に歩みを進めなければなりません。世界に『誇れる国へ』向けて、引き続き皆様のご理解とご支援を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

令和5年 元旦

衆議院議員 木原 稔