平成28年の熊本地震により全壊し、復旧工事が終了した熊本県指定重要文化財「熊本洋学校教師館ジェーンズ邸」が開館しましたので、改めて見学しました。
この建物は、熊本洋学校に外国人教師ジェーンズを迎えるため、明治4年(1871)に建てられた熊本県内に現存する最古の洋館です。
ジェーンズは明治4年から明治9年までの5年間ここで暮らし、熊本の若者達を教育しました。ここで学んだ学生は、あらゆる分野で、熊本のみならず我が国近代化の礎となっていることに驚きます!
また、西南戦争の際には、征討大総督の有栖川宮から博愛社(現在の日本赤十字社の前身)の設立許可を受けた場所でもあります。
最初は古城地区(現在の県立第一高等学校)に建てられましたが、移築を繰り返しながら、水前寺成趣園の東側隣接地に移設されました。しかし、熊本地震で倒壊。紆余曲折を経て、今回、水前寺江津湖公園(水前寺地区)の一角に移設復元されました。
館内にはジェーンズの愛用品や博愛社ゆかりの品々が展示されています。この機会に熊本県民の皆さんには是非ご覧いただたく、また観光客にも広く周知したいと思いました。