予備自衛官制度創設70周年

予備自衛官制度は自衛隊が発足した昭和29年に創設され、東日本大震災で初めて予備自衛官が実任務に参加して以来、多くの被災地において招集された多くの予備自衛官が自衛隊の活動に従事してきました。

これまで多くの予備自衛官諸官が本業との両立に努めながら平素の訓練に励み、また、諸官を支える家族や雇用企業の皆様に予備自衛官制度を力強く支えてきて頂いたことに厚く御礼申し上げます。

本年1月1日に発生した能登半島地震においても、招集された予備自衛官や即応予備自衛官に、被災地で巡回診療や物資輸送にあたっていただきました。特に、医師・看護師の資格を有する予備自衛官が、避難所等で困難な生活を余儀なくされた被災者に寄り添い、懸命に献身的に活動する姿は、メディアでも数多く取り上げられ、予備自衛官が被災者のみならず広く国民の中で心強い存在として認知されたと思ってます。

今から10年前。私が防衛大臣政務官だった時に予備自衛官制度が60周年を迎えました。あれから10年が過ぎ、今回は防衛大臣の立場で70周年を迎えることができました。

予備自衛官制度は、これまでの予備自衛官諸官による活動実績と諸官を支える多くの方々の御理解と御協力によって、制度の充実・発展が図られてきました。今後とも様々な改革に挑戦し、未来に向かって予備自衛官制度の一層の充実・発展を図ってまいります。