礼文分屯地・稚内地区を視察

陸上自衛隊礼文分屯地を視察しました。ここでは「最北の自衛隊」として、主に宗谷海峡を航行する多くのロシア艦艇等を監視・情報収集しています。

ロシアは我が国固有の領土である北方領土を不法占拠し、今なおウクライナ侵略を続けています。また、近年では中国との共同航行も確認される等、軍事活動が活発化しています。

稚内に移動して、稚内分屯基地を視察しました。この地域は国境警備の要として、明治の時代から旧海軍の施設が設置されていました。終戦後の一時期には米国陸軍も駐留していた地区です。

現在、稚内分屯基地には陸・海・空自衛隊の各部隊が所在しており、基地としての重要性は増しています。ロシアの活発な軍事活動に加えて、北朝鮮は北海道周辺を含めた我が国EEZ内へ弾道ミサイルを多く落下させています。

こうした監視活動や情報収集活動により、我が国周辺の軍事動向を常時継続的かつ正確に把握することは、我が国防衛に万全を期すための大前提となります。

北海道の最先端という過酷な環境で、時には緊迫した状況のもとで勤務に当たる自衛隊員の働きが、国民の命と暮らしを守り抜くための基盤となっていることを改めて隊員に伝えました。