ロシアによる領空侵犯

本日、3度にわたりロシア軍のIL―38哨戒機×1機が、北海道礼文島北方の我が国領海上空において領空侵犯していることを確認しました。

具体的には、12時50分頃に礼文島北方付近で飛行を開始し、①13時03分頃から13時04分頃の約1分間、②15時31分頃の約30秒間、③15時42分頃から15時43分頃にかけての約1分間に、北海道礼文島北方の領海上空を侵犯したのち、17時50分頃に同空域での飛行を終了し、大陸方面に向けて飛行したところです。

これに対して、自衛隊は、航空自衛隊北部航空方面隊のF-15戦闘機及びF-35戦闘機が緊急発進し、無線による通告及び警告に加え、3回目の領空侵犯時においては、フレアによる警告を実施する等の対応を実施したところです。なお、フレアによる警告を実施したのは、対領空侵犯措置を開始してから初めてです。

領空侵犯は断じて容認できず、極めて遺憾であり、日本政府として、ロシア政府に対して外交ルートで極めて厳重に抗議するとともに、再発防止を強く求めました。

防衛省・自衛隊としては、我が国周辺空域におけるロシアの軍事動向に対し、引き続き強い関心をもって注視するとともに、警戒監視に万全を期してまいります。