「行政刷新会議」なるものが話題になっています。どんどん頑張ってほしいと期待していました。しかし、予想はしてましたが期待はずれに終りそうで、非常に残念です。禍根を残さねばよいのですが・・・
当初は、枝野議員以下32人の民主党はじめ与党議員が参加し、ワーキンググループを設けて事業仕分けを行うことになっていました。ところが、理由があって結局7人になってしまったとのこと。膨大な量の仕分け作業です。7名では絶対に目が行き届きません。
7名になったのは「小沢氏のクレーム」と報道されましたが違います。国会法第39条では、国会議員は、大臣、副大臣政務官等を除いて政府との兼職が原則禁止されており、そもそも、仙谷氏の意向だけで国会議員は政府機関である行政刷新会議を手伝えないのです。先に国会法の改正をしなかったことが敗因でした。
その結果、多少の民間人を入れているとはいえ、「事務局長」や「次長」といった重要ポストを財務官僚が占拠してしまいました。いきなり任命された7名の議員では力量も時間的にも相当無理があります。財務省の仕事はとにかく他省庁の予算を切ること。民主党マニフェスト実行の為の予算確保に必死です。現在は財務省主導の「行政刷新」が行われているに等しい状況です。
結局、政治主導は発揮できませんでした。与野党ともに他の議員が口を挟むことも許されず、逆に本当に必要な予算までも削られている可能性があります。「行政刷新会議」の報告結果が心配です。
【写真】五福校区「風流街浪漫(ふるまちロマン)フェスタ」に参加