自助・共助・公助

自助・共助・公助という言葉があります。【自助】は、「自らのことは自らで守る」ということ。自分や家族や財産は自分の手で守っていく。当然の考え方です。【共助】は、「地域や会社で互いに守りあう」ということ。近い存在同士でお互いに助け合うことは、自分自身を守ることにもなります。【公助】は、市・県・国などの「行政機関が国民を守る」ということ。自助や共助で不足する分を補うことが日本型の公助でした。例えば、家庭の消火器は自助、地域の消防団は共助、市の消防局は公助です。

日本社会の基本は自助です。加えて日本では古くから共助によって、地域や経済を支えてきました。「民間でできる事は民間でやる」ことで効率性を求め競争原理が働き活力ある会社が育ってきました。公助はあくまでも社会的弱者の救済や災害への対処などのセーフティーネットが中心でした。国の安全保障などは公助でやるしか仕方ありませんが、公助が小さいほど税金が安い国になります。

最近のいわゆる「子ども手当」や「金融モラトリアム」や「JALへの公的資金投入」は公助に該当します。緊急時には公助が必要なことはいうまでもありません。しかし、何でもかんでも公助でまかなうには多額のお金が必要です。。「すべて国が面倒を見ます」という一方で、「消費税は上げません」というのは詐欺でしょう。スウェーデンは消費税率を25%に引き上げ、そのかわり「ゆりかごから墓場まで」行政が国民の福祉をみています。北朝鮮はすべてを公助によって支配する手法を採用しています。

日本人は日本人らしい「共助の精神」を決して忘れてはならないと思います。日本の文化である「共助の精神」。教育レベルや民度が高い国民性だからできることです。税金が安く、民間企業が活性化していく活力ある社会。少子高齢化の時代にあって、これからは日本に合った共助を促進するための政策を実現していく方向が正しいと私は思うのですがどうでしょうか。これはいわゆる「小さな政府」論にもつながってきます。

 【写真】左は「大金豚」の『つけ麺』。冷盛が好きです。右は「太一商店」の『ラーメン』。大盛りではありません。野菜増し(無料)だとこうなります。いずれも流行のニューウェーブ系スープに極太麺を使っています。

  

保守集う

上京しました。

稲田朋美議員ら「伝統の創造の会」のメンバー有志で月刊「WiLL(ウィル)」の取材。1月号に掲載されますのでご期待ください。

その後、「10.27『国家解体法案』反対請願受付国民集会&デモ」に参加。私は発起人でもあります。同時に、憲政記念館に集まった皆さんと、故・中川昭一先生への追悼を行いました。登壇してスピーチをした模様は動画サイトにアップされると思いますのでご覧下さい。

久しぶりに、日本を憂う全国の保守系議員・前議員が集いました。お互いに励ましあいながら、それぞれの立場で日本の為に頑張っていくことを誓いました。

【ニコニコ動画:木原みのる演説】 盛り上がっています!

【写真】中川義雄参議院議員(中川一郎先生の弟=中川昭一先生の伯父)に続き、追悼を込めてご挨拶をさせていただきました。

 

地上戦

 神奈川県と静岡県での参議院補欠選挙は、いずれも自民党公認候補が敗れました。熊本県玉名市長選挙でも民主党・社民党推薦候補が当選となりました。先の衆議院選挙の勢いのまま、現政権への期待感が継続しているということでしょうか。今日から臨時国会が始まります。野党議員には政府の掲げる政策の危険な箇所をすべてあぶり出していただき、マスコミにはその内容を正確に報道していただくことを期待します。頑張ってください!私は国会論戦に参加できない分、市民への理解を地道に進めていきます。

【写真】辻立ちをしながらの会話。ご意見を聞かせてください。

  

「沈まぬ太陽」

 山崎豊子原作「沈まぬ太陽」を映画館で観ました。日航機墜落事故や政治的内紛を題材とした「フィクション」ですが、週刊新潮で連載された時はJAL社内でずいぶん話題になりました。渡辺兼さん演じる恩地元(おんちはじめ)のモデルは故・小倉寛太郎さん。生前の小倉さんとは「サバンナクラブ」で交流がありました。ナイロビに出張に行く前に、千葉県市川市のご自宅まで相談に伺ったことを思い出します。既に退職しておられましたので、現役時代とは違って温厚で柔和な印象でした。労働組合の話には触れませんでした(笑)。東アフリカの野生動物のことやサファリのことを楽しく教えていただきました。

 羽田空港バブ化や日本航空の再建問題など、国土交通大臣がなにかと強調している航空行政ですが、決して新しい話題ではありません。島国日本の国益にとって大事なテーマです。後日見解を書きたいと思います。

 ちなみに、御巣鷹山に墜落したJAL123便の副操縦士は故・佐々木祐さん。熊本市出身(済々黌高校卒)です。墜落した昭和60年8月12日は、私の16歳の誕生日でした・・・。

【写真】校区の体育祭に出場。町内の皆さんと競技での様子。

   

ねじれ

 

中央は民主党連立政権になりましたが、都道府県では自民党会派または保守系無所属会派が多数を占める議会が多い。熊本県もそうですが、中央と地方との「ねじれ現象」です。ここに暴走する民主党連立政権が打ち出す政策や予算に歯止めをかけるチャンスがあるということを申し上げます。

高校授業料無償化」を例にとってシュミレーションします。政府は「一律給付。但し扶養者控除廃止・所得控除廃止」という法案(A案)を提出します。高校生の子どもがいる世帯を救済する事は悪いことではないが、厳しい財政事情を考慮して、自民党は「所得制限を設けた上で、授業料の一部補助」という対案(B案)を提出します。扶養者控除・所得控除は現状維持です。結果は、「マニフェストに書いてあるから」という理由で修正無しでA案が成立となります。

熊本県執行部は、法律を受けて条例案と予算案を作成して熊本県議会に提案します。ここで、自民党県議団は国会で否決されたB案を、再び条例案及び予算案として議員提案し執行部案に対抗します。所得制限のない授業料無償化はバラマキであり無駄遣いなので県民世論の理解は得られます。自民党議員提案が賛成多数で成立します。

都道府県議会では、政府案が自民党からの修正を受けて、バラマキでない形で成立したという格好になるわけです。もちろん、条例よりも法律が上位なので様々な混乱が生じますが、多くの国民の関心を呼ぶことでしょう。また、「永住外国人の地方参政権」についても、仮に国会で成立しても、地方議会に大きく関わることなので、地方議会が黙っているはずがありません。

民主党連立政権が、従来の政権が出来なかった「正しいこと」をやってくれるのは大歓迎です。しかし、「間違っていること」をやられた場合には、主戦場を都道府県議会に移して保守系議員に頑張ってもらう方法があるということを紹介しました。ただし、残念ながらこれは地方行政に関連する法律に限定され、外交や安全保障等については当てはまりません。国会で成立した時点でアウトです・・・。

 

【写真】熊本市主催「くまもとお城まつり」の一環として『火の国YOSAKOIまつり』に審査員として参加。