衆議院本会議にて、臓器の移植に関する4法律案の採決が行われました。私が議員になって「党議拘束」がない法律案は初めてでした。通常の法案は、まず自民党の部会で議論を尽くし、衆議院で諮る際には賛成か反対か、党としての意思表示を決めてあります。今回の4法案については、党としての議論を行っておらず、「賛成しても反対しても構わない」ということです。法律案に関する事前の調査を独自で行なう事が求められましたので随分大変でした。提出順にA案→B案→C案→D案と順番に記名採決を行い、賛成過半数を超えた法案があった場合にはその時点で終了するという異例な手続きでした。私は最初のA案に賛成、否決された場合はB案・C案に反対、再びD案に賛成しようと思っていました。理由を話せば長くなりますが、端的に言えば「現状からの脱却」が必要だと感じたからです。結果は、A案が可決(賛成:263票、反対:167票)。自民党の麻生総理をはじめ、公明党・民主党・共産党・国民新党の代表はいずれも反対でした。すべての与野党のトップが反対にもかかわらず可決になった法律案は過去にあったでしょうか。今後「党議拘束」について議論を呼びそうです。