残念な例

 医療には「保険がきく」ものと「保険がきかない」ものがあります。ひとつの病気の治療に、保険診療と自由診療の医療サービスを併用するものを「混合診療」とよびますが、わが国では禁止されています。そのため、保険のきかない治療を受けるときには、検査や診察料など本来は保険がきく部分も含めてすべてが自由診療扱いとなり、全額自己負担しなければなりません。このことを「混合診療の禁止」といいますが、これには問題があると考えています。

 通常の病院(西洋医学)に通いながら、鍼灸・マッサージ・指圧など(東洋医学)で補助的に治療を行うと全く保険がきかなくなるのが現状です。混合診療を行ったほうが治療が進むのであれば、緩やかに認めていく必要があるのではないでしょうか

 また、最近の事業仕分けで漢方薬が保険の対象外になりました。保険料の削減が目的だとすれば、これは大きな間違いです。医師の8割が西洋薬で効果のなかった症例で漢方が有効だったと答えています。「漢方医学の現状を知らない人の議論だ」と関係者も反対しているようです。高速道路無料化のために犠牲になる残念な一例を紹介しました。

【写真】諸星弾が使用したとされる「ウルトラアイ」を支援者にいただきました。「ウルトラセブンが戦う相手は怪獣ではなく地球侵略者」とのこと。「日本を解体しようと企む侵略者」と戦うウルトラセブンに変身!