菅首相が二度目の「辞任表明」をしました。
一度目は得意の詐欺行為だったので俄に信じがたいのですが、さすがに万策尽きたかと思われます。
菅直人とは一体何だったのか。民主党マニフェストの破綻を認めただけで、仕事はできない、実績はない、解散もできない、北朝鮮に縁が深い憲政史上初めての「反日首相」のレッテルが貼られて終わりそうです。
さて、首相は在任中に二度、原爆犠牲者追悼のために広島を訪ねていますが、以下のような発言をしています。
平成22年「核抑止力は引き続き必要」
平成23年「核抑止力の必要ない世界を目指す」
一年で180度異なる談話を世界に発信しています。頭の中には福島原発問題があったのでしょうが、あまりに稚拙で無責任です。
菅内閣で閣議決定した『防衛大綱』では「核抑止力を中心とする米国の拡大抑止の信頼性の維持・強化のために緊密に協力」としています。
また、震災後の日米安保協議委員会(2プラス2)でも「米国が核を含む軍事力で日本の防衛と地域の平和と安全に関与」との確約を両国政府が共同発表しています。
『核なき世界』演説のオバマ大統領でさえ、「他国が持つ限り核抑止力は堅持する」と現実的な対応をしています。
「普天間飛行場は、国外少なくとも県外に移転する」と声高に叫んで政権を取った鳩山前首相を思い出しました。
「学ぶにつけて、米海兵隊によって抑止力が維持できるとわかった」
あまりにも馬鹿げた発言に国民が愕然としました。また唐突な「CO2を25%削減」する演説もありました。その後に辞任したのは当然の帰結でしたが、それと似ています。
「原子力発電所」と「核抑止力」とは違います。
「軍事力」と「戦争」とは次元が異なる話です。
そんな違いも理解できない鳩山氏と菅氏は、そもそも防衛政策やエネルギー政策を語る資格はなかったのではないでしょうか。
【写真】熊本の酒文化発信処「くまBAR」がオープン!カウンターにはいつもくまモンが座っています!!