一カ月程前に、外務省のある官僚から電話がありました。
「仕事が無くてヒマなんです・・・」
「どういう事ですか?」
「Japan Passing(日本素通り)ですよ」
・・・これは予想していた事でした。平成23年6月2日、「菅直人首相、辞任発表」のニュースは世界中に配信されました。その後に訂正ニュースは配信されていません。
各国の政府首脳からすれば、「辞めていくリーダー」に興味はないのです。リーダーが変われば政策が変わる。新しい日本のリーダーと話がしたいのは当然でしょう。
6月2日以降、外交上の新しい話があるはずもありません。本来忙しくてしょうがない外務省が暇を持て余しているのは我が国にとって不幸です。
最近では、為替安定に向けた話し合いがオバマ(米国)、サルコジ(フランス)、メルケル(ドイツ)ら先進国首脳の間で頻繁に行われていましたが、菅首相(日本)のもとには一切連絡がなかったとのことです。
また、来月予定の日米首脳会談も、米国政府が「見送り」を検討してます。
政治家が最後まで引退を口にしないのは、引退を口にした瞬間から影響力がなくなるから。総理大臣も経済産業大臣も同じことです。
今、日本外交は完全に休眠状態です。重要なテーマは日本抜きで話し合いが行われています。その結果として、我々国民は目にすることはありませんが、日本の国益が日々削られているのです。
統治能力がない総理大臣であることは世界中の人々が認識しました。せめて辞めるときくらいは、引きずり下ろされるのではなく、自らのリーダーシップを発揮してもらいたいものです。
日本の国益の為に一日でも一秒でも早く。
【写真】馬場成志熊本県議会議長の就任祝いで発起人をさせていただきました。隊友稲穂会(自衛隊OBによる木原みのる後援会)の設立5周年記念行事が行われました。