九州電力は、平成7月8日、原子力規制委員会に川内原子力発電所1・2号機に係る新規制基準への適合性確認を申請した。その後、7月12日には玄海3・4号機についても同様の内容を申請している。
新規制基準に適合しているかどうか、再稼働させるかどうかは、原子力規制委員会の判断である。そして最終的には地元自治体に委ねるところではある。しかし、東京電力福島第一原子力発電所事故の経験と反省を踏まえて、九州電力管内で休眠状態の原発を再稼働させる準備が本当に整っているのかどうか、一度は自分の目で確認する必要があると考えていた。
参院選挙期間中ではあったが、エネルギー政策は自民党公約「総合政策集」でも重要な部分であり、適合性確認申請が提出された機会に九州電力川内(せんだい)原子力発電所を徹底的に視察することを決めた。
7月16日朝、JR熊本駅から新幹線でJR川内駅へ。川内駅には副社長が迎えてくれた。車で移動すること約30分、東シナ海を望む広大な敷地(約145万平方メートル)を有する川内原子力発電所に到着した。入口では写真入りの身分証明書と本人との照合が求められる。副社長とはいえ例外ではない。本人確認は厳格であったが、テロリスト等による強行突破に対しては警備員では対応できないだろうと感じた。
つづく