第21回新型コロナウイルス対策本部

○昨日、専門家会議が開催され、国内の感染状況や、これまで講じてきた感染拡大防止の取組の効果について専門家の方々から分析・提言をいただきました。

○まず、国内の感染状況については、
⚫︎爆発的な感染拡大には進んでおらず、引き続き、持ちこたえているものの、都市部を中心に感染者が少しずつ増えているなど、一部の地域で感染拡大が見られるとの分析でありました。

○一方、
⚫︎北海道においては、緊急事態宣言を契機とした道民の方々のいち早い取組により、感染者の急激な増加を避けることができており、
⚫︎北海道以外の地域においても、大規模イベント等の自粛や学校の休校、時差出勤への御協力など、その内訳までは分からない部分はあるものの、国民の皆様の一連の適切な行動により、新規感染者数の若干の減少が見られ効果があったとされています。

○その上で、今後の見通しとしては、
⚫︎これまでの努力を続けなければ、クラスターの大規模化や感染の連鎖、さらには全国のどこかの地域で患者の急激な増加、いわゆる《オーバーシュート》が生じる可能性が指摘されています。

○こうした専門家の見解を踏まえ、政府としては、
⚫︎感染の連鎖を断ち切るためのクラスター対策の抜本的な強化、
⚫︎感染者の急増に備え、重症者への医療に重点を置く医療提供体制の整備に全力を挙げて取り組んで参ります。

○国民の皆様におかれては、①換気が悪く、②多くの人が密集し、③近距離での会話や発声が行われるという3つの条件が同時に重なるような場を避ける行動を引き続きお願いいたします。

○これまで政府の要請を受けて臨時休校に取り組んでいただいた学校については、
⚫︎今回の専門家会議の分析・提言を踏まえて、新学期を迎える学校の再開に向けて、具体的な方針を、できる限り早急に文部科学省においてとりまとめてもらいます。

○全国規模の大規模イベント等の開催については、
⚫︎中止・延期・規模縮小等の検討をお願いしてきたところですが、今回、専門家会議から「大規模イベント等について、主催者がリスクを判断して慎重な対応が求められる」との見解が示されたことから、
⚫︎今後は主催者がこれを踏まえた判断を行う場合には「感染対策のあり方の例」も参考にしてください。引き続き、感染拡大の防止に十分留意してください。

○社会・経済への影響を最小限としつつも、国民の皆様の命と健康を守ることを第一に、感染拡大の防止に向けた取組を更に徹底してまいりますので、御協力をよろしくお願いいたします。