全国47都道府県で在籍型出向等協議会が着々と立ち上がっています。本日は「福井県雇用シェア促進協議会」に参加。福井県は制度をいち早く取り入れ、今回で3回目の開催となりました。
福井県の特徴としては、有効求人倍率1.77倍で全国平均(1.09倍)を大幅に上回って推移(13か月連続全国1番目)しています。人手不足が全国で最も顕著と言えます。
一方で、他の地方公共団体と同様に雇用調整助成金の要望も多く、必ずしも在籍型出向が進んでいるとは言えません。
参加者からは、以下のような発言もありました。
⚫︎雇用調整助成金(雇用されたまま休業することによる助成金)の申請が当たり前になってきた。
⚫︎雇用調整助成金と産業雇用安定助成金(出向先で働くことによる助成金)がトレードオフの関係にあるのではないか。
⚫︎休業者から「働かずにお金をもらい続けてよいのだろうか」との声が上がっている。
⚫︎「働く」ことは「生きる」ことである。
人手不足の会社が多いのに休業させるのはもったいない!働く意欲のある休業者が出向先で働くことによってGDPは増えるし、結果として税収も増えます。
一時的な余剰労働力と、恒常的な労働力不足をマッチングし「失業なき労働移動」を実現させるために、もっと在籍型出向への理解を促進しなければなりません。
◎在籍型出向 “基本がわかる” ハンドブック
https://www.mhlw.go.jp/content/000739527.pdf
◎産業雇用安定助成金のご案内
https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/000712906.pdf
杉本達治福井県知事と懇談しました。