成田空港の苦境

熊谷俊人千葉県知事とともに「千葉県在籍型出向等支援協議会」の立ち上げに参加しました。

千葉県の有効求人倍率(0.85倍)は、全国平均(1.09倍)を下回る状況が続いています。

コロナ禍で最も厳しい業種のひとつが航空・空港関連です。定期運航便や空港運営のダウンサイジングで関連企業は人員縮小や人員整理を迫られています。

千葉県の特徴のひとつは成田空港が所在すること。空港関連企業のすそ野は広く、多業種の人がたくさん働いています。コロナ前の労働力は43,000人/日でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響で900人/日まで落ち込みました。国際線が大宗を占めているので、成田空港は他の空港よりも事態は深刻です。

一度人員整理を行うと、需要回復期での体制再構築には極めて時間がかかります。いずれ国内線も国際線も航空需要は必ず戻ります。「観光立国・日本」の実現に向けて、成田空港は第3滑走路(C滑走路)の増設も予定されており、むしろ成田空港の雇用は今後増やしていく必要があります。

今の苦境を乗り越えてもらう為に、政府としては在籍型出向等の支援制度を活用しながら、引き続き「失業なき労働移動」の実現に努めます。