県議会議案調査日

熊本県議会の議案調査日。自民党県議団に呼ばれて、講師として外国人地方参政権の危険性と夫婦別姓の問題点について話をさせていただきました。「外国人地方参政権」について、熊本県議会では既に9月議会で「反対決議」を採択しています。多くの全国都道府県市町村議会の12月議会でも同様の動きがあることと思います。来年一月からの通常国会に政府提案で法案提出の動きあり。「小沢幹事長が韓国大統領と約束してきたから」といって、このまま民主党の横暴を許すわけにはいきません。

【写真】熊本県議会議会棟で勉強会の様子。

    

特例子会社視察

宇城市(旧松橋町)にある熊本県で唯一の特例子会社「希望の里ホンダ」を視察しました。特例子会社とは、会社の法定雇用率を達成するために、様々な優遇措置が認められた子会社。出資比率は本田技研工業株式会社が51%、熊本県が44%、宇城市が14%。従業員70名のうち、32名が重度身体障害者です。Hondaの二輪車・四輪車及び汎用の部品製造を行っています。

障害者の雇用を確保していただき、障害者も健常者も分け隔てなく一緒になって働けてる環境づくり、かつ、収益的にも自立することができています。本田技研工業の企業努力の賜物です。だから私は熊本ではホンダ車に乗っています。

【写真】希望の里ホンダ株式会社。荒木社長と工場の入口で。工場内は企業秘密で撮影できません。

   

現場を歩く、聞く。

 「歩く」「聞く」「応える」の方針に沿って、谷垣総裁が全国遊説をしています。今日は熊本市に来ていただきました。限られた時間の中で私が見ていただきたかった所は二箇所。一箇所目は、エコプロダクツ大賞はじめ数々のを賞を受けた空調システム「エコウィン」。開発した会社は従業員9名の熊本のベンチャー企業。地方から全国発信する小さいけれど頑張っている会社を紹介しました。二箇所目は、健軍商店街。国の補助事業によって、地域活性化のために空き店舗をフル活用しています。地産地消を推進する「まちの駅」、若者の就労支援センター、高齢者のために荷物を自宅まで直接宅配する窓口、障害者が作った商品を販売する「ピアクレス・キッチン」などなど。しかし、事業仕分けによって、ほとんどの予算が縮小・凍結されて継続が危ぶまれています。費用対効果でははかれない大事な部分を知っていただきました。現場を知ることが大事です。

【写真】健軍商店街の視察と新聞記事(熊本日日新聞)。

   

許されぬ行為

宮内庁の羽毛田信吾長官が異例の会見を開きました。余程の事態だったのでしょう。要約すると以下の通りです。

  • 陛下の会見については、繁忙を極める両陛下に想定外のご負担をおかけするため、1か月以上前に外務省から願い出をいただくルールを設けてきた。
  • 特に平成16年以降は、その前年に前立腺がんの摘出手術があり、ご負担軽減、ご高齢ということも考え、厳格に守ってもらいたいと徹底をしてきた。
  • 中国副主席との会見の申し出が内々にあったが、ルールに照らして応じかねるとの回答をした。外務省も了承していた。その後、官房長官から内閣としてぜひ会見をしたいという話があった。
  • 国の大小や政治的に重要な国であるかどうかにかかわらず尊重してほしいと申し上げた。しかし総理の指示ということ。大変、異例ではあるが、曲げて陛下に会見をお願いした。
  • 今回のことは、ルールの理念と整合性が取れないし、残念なことをせざるを得なくなった。もう二度とこういうことがあってほしくない

天皇陛下は日本の国家元首であり祭祀王です。これは憲法以前の話。政府とはいえ陛下に命令を下すことはできません。しかも、今回は明らかな政治利用です。日本の歴史と伝統をいかに心得るか。権力を振りかざす政府は大きな勘違いをしていないか。

愚者と賢人

 FAXで激励とアドバイスをいただける方の文章で、印象的なものがあったので紹介します。いつもありがとうございます。

 「天皇陛下が御即位20年式典で『歴史的事実を知ることは将来に備える』とお述べになった事と、ノーベル賞受賞者が[事業仕分け]の感想として述べた『歴史的法廷に立つことが出来るか』の言葉に通じるものを感じました」

 まったく同感です。保守主義とは、「新しく物事をはじめるとき、また、難しい決断を行うときに歴史を参考にして判断材料にすること」だと理解しています。「愚者は経験に学び、賢人は歴史に学ぶ」とも言います。誤解を恐れずに言い換えれば、「ポピュリズムに左右されるのは楽ではあるが、最終的に大きな不利益を将来の国民に与えてしまう」その可能性があるということでしょう。

 これからも私は目先の利益に左右されず、将来に備え歴史を学び、先人の失敗を糧にしながら将来の歴史的法廷に堂々と立てるように行動して参ります。