一川保夫防衛相は大臣認証式前の会見で、
「安全保障については素人」
と自らを称したうえで、
「これが本当のシビリアンコントロール(文民統制)だ」
と述べました。私は椅子からひっくり返りそうになりました。
さすがに、この発言は訂正するだろうと思っていましたが、夜の会見は以下の通りでした。
「ほとんどの国民は素人だ。一般の国民を代表する国会議員が監視するのがシビリアンコントロールだと思っている。国民目線で、国民が安心できるような政策が大事だと」
釈明かもしれませんが訂正ではありません。結局、一川防衛相が考える『文民統制』の解釈は、
【ほとんどの国民は安全保障に素人だから、同じような素人感覚を持つ国会議員が防衛大臣にならないと、本当のシビリアンコントロールとは言い難い】
そう本気で考えているようです。こんな人が我が国の防衛大臣である現実。
予想していましたが、その後の周辺諸国の行動は以下の通り。
- ロシア軍の爆撃機2機が日本周辺空域を周回し一部領空侵犯。
- 中国軍の情報収集機1機が東シナ海を南下し日中中間線を越えて尖閣諸島沖まで接近。
- 韓国・李明博大統領は「竹島に年内にでも訪問できる」と発言。
一連の挑発行為に対する防衛相の明確な意思表示やコメントはありません・・・
先に辞任すべきは鉢呂氏ではなく一川氏だったと思います。
【写真】地域を支える自治会役員の皆さんと。日本型住民自治は誇りうる日本独自の文化。