宇宙産業の課題

昭和45年に自国による人工衛星打ち上げに成功(世界で4番目)。

平成15年にJAXA(宇宙航空研究開発機構)を設立。

平成20年に宇宙基本法を策定。

今年9月に日本版GPSとなる実用衛星「みちびき」の打ち上げ成功。

日本は宇宙先進国です。月の裏側の映像を地球に送付した「かぐや」、月以外の天体に着陸し地球に帰還した「はやぶさ」は記憶に新しいですね。世界中の注目を集めました。

ところが、日本は宇宙条約に規定されている「平和利用」原則を忠実に守り、憲法9条、武器輸出3原則、非核3原則など厳格な規制に縛られて、軍事衛星を打ち上げることが出来ません。

ロケット技術や衛星技術は安全保障と密接に関わるため、日本の打ち上げ頻度は極めて限定されています。それでも予算を確保しながら細々と実績を積み上げてきました。

昨年からは「事業仕分け」の格好のターゲットにされていますが・・・。

中国やロシアをはじめ周辺諸国は、国家戦略に基づく政府支援の下で技術開発や技術者の育成を着々と進めています。

宇宙航空産業は、高付加価値で裾野が広い「戦略産業」であると思います。軍事衛星の技術が科学衛星や実用衛星に生かされ、国民生活の向上に直結していきます。

「みちびき」のGPSが良い例です。山間地やビルの陰に影響されず全国100%をカバーし、カーナビ等に高度な測位情報を提供できます。

現在、日本政府はほとんどの実用衛星を米国から購入せざるを得ず、自衛隊は米国の軍事衛星からの情報を頼りにしている状況です。

日本の航空宇宙産業の発展のために、技術者の養成を進め、基礎研究や研究開発は継続していくべきです。専守防衛なら尚更「一番」を目指していく必要があります。

それよりも、まず憲法9条を改正し、武器輸出3原則を見直し、軍事における宇宙開発戦略を明確にすることが先決であることを申し上げておきます。

【写真】支援者の方と固い握手!

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