海洋国家としての我が国の課題 3

他国が日本の大陸棚の資源を狙う場合、漁船や海賊船を装うケースが目立ちます。尖閣諸島沖の中国漁船も然り、ほとんどが武装している状態であり、我が国としては適切な対処が求められます。

平成21年6月に「海賊行為の処罰及び海賊行為への対処に関する法律」いわゆる「海賊対処法」を成立させました。

もともとは世界貿易の重要なシーレーン(ソマリア海峡)、日本へのエネルギー主要供給ルート(マラッカ・シンガポール海峡)における海賊被害への対応が主たる目的でしたが、科学的調査を装った不当な資源探査や東シナ海で行なわれている外国船による資源探査行為への対応に応用できるものと考えます。

さらに、我が国も警備するだけでなく、積極的に資源探査船の開発とデータの整備を急がねばなりません。メタンハイドレードやコバルトリッチクラストといった海洋エネルギー・鉱物資源の商業開発に向けて、海洋における資源の量と質の正確な情報が欲しいところです。

まとめ:我が国が海洋国家として、国連から「大陸棚延伸承認」を受けるまでにやっておくべきことを政府に提案します。

  • 日本の技術の粋を結集し、最先端の海洋資源調査機能を装備した探査船を開発すること。
  • 同時に専門の技術者を育成すること。
  • 領域内における他国の不当調査を食い止めるために海上保安庁を『国境警備省』に格上げをして海上警察権を充実させること。
  • 我が国の探査船による調査活動を、他国の妨害から守るために「海賊対処法」を柔軟に活用すること(海上自衛隊の出動)。

(以上)

【写真】熊本県議会議員(人吉市選出)みぞぐち幸治さん(40歳)の応援に駆けつけました!

 にほんブログ村 政治ブログ 政治家(国会議員)へにほんブログ村

海洋国家としての我が国の課題 2

 

人口が多く経済成長が著しいBRICS諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国)は今後も継続的に資源獲得競争を行います。そのため、鉱物資源やエネルギー資源の価格上昇が想定されます。

日本では他国から資源を輸入することが困難になる時代が必ずやってきます。

こうした中で、我が国の領海やEEZを含む大陸棚は鉱物資源やエネルギー資源の宝庫であり、その適切な管理と開発を進めていくことは急務といえます。

以下は日本の大陸棚における資源の推定回収可能量(平成19年の国内消費量との比較)の一部です。

  • 銀・鉛 180年分
  • 亜鉛 240年分
  • マンガン・コバルト 200年分
  • ニッケル 36年分
  • プラチナ 15年分
  • 天然ガス 42年分
  • 銅 約 16年分

ポテンシャルはかなり高いと言えます。しかし、眠らせているだけでは「宝の持ち腐れ」であり、他国も虎視眈々と狙ってくる(既に狙いをつけている)のは間違いまりません。

 

以下のような課題に日本は早急に取り組むべきだと考えます。

 

  • 海上保安庁による尖閣諸島周辺海域への警備体制の強化
  • 「鉱業法」を改正し、外国船による地質調査の取り締まり権限を確立
  • 日本近海の海洋資源調査の強化・拡充

(つづく)

 

【写真】バレンタインデーでいただいたデカいチョコレート!!

 

 にほんブログ村 政治ブログ 政治家(国会議員)へにほんブログ村

海洋国家としての我が国の課題 1

沿岸基線から12海里(約22km)の海域が領海です。また、沿岸から200海里(約370km)の水域が排他的経済水域(EEZ)です。

沿岸国には以下の2点が認められています。

(1)海底の上部水域・海底およびその下の天然資源の探査、開発、保存および管理のための主権的権利、および経済的な探査、開発のための他の活動に関する主権的権利。

(2)人工島、設備および構築物の設置と利用、海洋の科学的調査、海洋環境の保護と保全に関する管轄権。

日本の国土面積は38万平方キロメートルで世界第61位ですが、領海とEEZの合計は447万平方キロメートルで世界第6位(領土の12倍)となります。

さらに、海岸線の長さは約3.5万kmでこちらも世界第6位。

文字通り我が国は「海洋国家」なのです。

国連海洋法条約により、海底の地形や地質が一定の条件を満たしていることが認められると、200海里の外側であっても沿岸基線から最長350海里(約650km)まで大陸棚の延長によりエネルギーや鉱物資源の開発が認められています。自民党政権時代の平成20年11月に200海里をこえる大陸棚延長を国連に申請しています。現在はまだ審議中と思われます。

海底には鉱物資源やメタンハイドレードなど豊富なエネルギー資源が眠っています!

(つづく)

【熊本天国】熊本シティエフエム791平成23年2月25日放送分「九州新幹線が与える影響」ご覧ください。

にほんブログ村 地域生活(街) 九州ブログ 熊本県情報へ ← Click here please !

http://www.ustream.tv/recorded/12927063

ネット広報

インターネットによる広報は、この「みのる日記」を中心に「Twitter」「facebook」を通じて行っています。

国政の話題、熊本の情報、政策提言などなど内容盛りだくさんです。

気軽にアクセスしてください!

にほんブログ村 地域生活(街) 九州ブログ 熊本県情報へにほんブログ村

ウソも方便

「学べば学ぶほど抑止力を維持していることが分かった」=方便

鳩山前首相は、米軍普天間基地の県外移設断念の理由に在沖米海兵隊の抑止力を挙げたのは「方便だった」と発言。

もう、この人の話題は触れまいと思っていましたが、この鳩山「方便」発言は、あまりにも日本国民を馬鹿にし、沖縄県民を愚弄したものなので看過できずに書いています。

昨年は日米安全保障条約(日米同盟)締結50周年でした。式典や記念行事は一切行なわれませんでした。正確に言うと「行なわれなかった」のではなく「行なう雰囲気ではなかった」のです。日米同盟がどのような状態にあるのかを象徴しています。

にもかかわらず、先日の党首討論で菅首相は「日米関係は極めて安定した状況」と発言。米国も驚いていることでしょう。

民主党は辺野古移設に反対して連立離脱した社民党と来年度予算案と関連法案の修正協議を始めました。普天間問題に対する認識の欠如は民主党全体に及んでいるようです。

社民党は普天間移設関連経費の削除を要求しています。まさか応じるようなことになれば日米関係の悪化は決定的になるでしょう。

安全保障(基本政策)と社民党(数合わせ)をバーターにかけるのは愚の骨頂だと断言します。

【写真】各地で事務所開き。統一地方選挙に向けた準備が続きます。

 にほんブログ村 政治ブログ 政治家(国会議員)へにほんブログ村