無責任

 衆議院・海賊行為への対処並びに国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動等に関する特別委員会で、海賊対処法案についての審議が終日行われました。今回の法案は特別法ではなく一般法(恒久法)なので、ソマリアでの海賊行為だけが対象ではありません。第一義的には、海上保安庁(国土交通省所管)が対処することになります。しかし、「特別な必要」がある場合は、内閣総理大臣の承認を得て、自衛隊が海賊行為に対処するとなっています。今回は、最初の発動でいきなり「特別な必要」が生じていますので、野党委員の皆さんには理解が伴わない方がいらっしゃるようですが、昨日の日記で書いたように、海上保安庁の能力を超えるソマリア海賊対処については、明らかに自衛隊を派遣せざるを得ない「特別な理由」が存在しています。それでも「今回は海上保安庁を派遣するべきだ」と主張する委員の方は現場を知らない無責任だ、と思うのは私だけでしょうか?いまだに自衛隊へのアレルギーを表明される民主党委員もいました。皆さんも「衆議院テレビ」で確認してみてください。

海賊対策に全力

 衆議院で新しい特別委員会が発足しました。「海賊行為への対処並びに国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動等に関する特別委員会」です。私も委員を務めます。本日初めて開催され、「海賊行為の処罰及び海賊行為への対処に関する法律案ソマリア沖における海賊対処法案」の審議が始まりました。

 島国日本にとって、海上輸送は極めて重要であり、船舶航行の安全確保は日本の経済社会及び国民生活にとって死活問題です。このソマリア沖・アデン湾はスエズ運河を経由して欧州とアジアを結ぶ日本関係船舶の主要航路の一つであり、年間約2,000隻の日本関係船舶がこのソマリア沖・アデン湾を航行しています。昨今ではを日本企業の船舶への被害のみならず日本人が人質となる事件も発生しているため、この海域避けて、南アフリカの喜望峰経由で6,000kmを迂回する船舶もあります。この場合、一航海について約10日間の航行日数増など大きな経済的損失を被っています。

 国連海洋法条約では、すべての国は最大限に可能な範囲で、海賊行為の抑止に協力することとされています。また、国連安保理は決議において軍艦の派遣などを要請しており、欧米・アジア等の国々や国際機関は、これに応えて軍艦を派遣し、国際的な海賊対策が既に開始されています。報道などの公開情報によれば、これまでにソマリア沖・アデン湾に軍艦を派遣した国は、米国、英国、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、デンマーク、カナダ、オランダ、ロシア、ニュージーランド、インド、中国、韓国、マレーシア、ケニア、イエメンなどです。日本が協力することは当然の責務であると考えられています。

 そこで、わが国も国際社会の動きに協調し海賊対策に参加するため、浜田防衛大臣が313日、「海上警備行動」を発令しました。「海賊対処法案」が今国会で成立するまでの当面の応急措置として、翌14日に護衛艦「さざなみ」「さみだれ」が広島・呉基地を出発。同月30日からソマリア沖・アデン湾において護衛活動を開始しました。44日には、「さざなみ」が、シンガポール船籍のタンカーから不審船が現れたとの急報を受け現場に急行。特殊音響やサーチライトで警告し不審船を退散させました。

 海賊対策は第一義的には、海上保安庁の仕事ですが、ソマリア沖・アデン湾への海上保安庁の巡視船派遣は、以下の理由を総合的に勘案すると現状においては困難です。常識で考えれば分かることです。

  1. 日本からのソマリア沖までの距離が問題。長期連続行動可能な巡視船は「しきしま」1隻のみしか保有しておらず、常時派遣は困難。
  2. 海賊の武装状況が問題。ソマリアの海賊は、多数の武器やGPS等のハイテク機器を装備しており、またロケットランチャー等の重火器で武装。
  3. 諸外国は巡視船ではなく海軍軍艦を派遣。海上保安庁は諸外国の海軍軍艦と共同訓練経験がない。

決意

 汗ばむほどの陽気の中で、電停「水前寺公園前」にて朝の街頭演説。黄色いスマイルジャンパー着用は今週が最後になるでしょう。その後は、各種団体の総会での挨拶が続きましたが、経済不況が末端まで広がりをみせている事を感じます。加えて、ヤミ献金やウラ金問題に対する政治全般への不信感が募っています。経済不況を脱するには景気対策政治不信を払拭するには政治改革しかありません。今週も決意を持って上京。

官軍も賊軍もない

 熊本市川尻の延寿寺での「薩軍戦没者慰霊祭」に参加。この寺は西南戦争における薩軍の本営でした。同時に薩軍の野戦病院でもありました。このため各地から薩軍の戦死傷者が運ばれ、戦死した兵士約850名が葬られています。写真は境内にある「薩軍戦没者の墓碑」です。周辺の民家には国旗を掲揚していただき、第八師団の音楽隊による演奏が響き渡ります。当時は「賊軍」と言われた薩軍も、現在では我が国の行く末を案じての行動だったことが理解されています。西郷南洲も浮かばれることでしょう。

  

 4月は自治会役員改選の時期です。私が育った出水南校区十町内では、10年にわたり自治会長を務められた豊永悟さんが勇退されます。立候補の時から大変お世話になりました。感謝を申し上げます。

早くも夏日

 地域の皆様とともに江津湖清掃。今月から夏時間ということで、開始が一時間早くなって朝7時から・・・眠いけど頑張ります。恒例の「木原みのると語る会」を開催。今回は健軍校区の皆さんと意見交換をしました。外気温は25度の夏日に加えて皆さんの熱気で会場はヒートアップ。今年初めて冷房を入れました。