英国の国防大臣

英国労働党の国会議員で、スターマー内閣において国防大臣を務めるジョン・ヒーリー氏が来日。昨年7月以来の再会で旧交を温めました。

今朝は、駐日英国大使館に招かれて、ジュリア・ロングボトム大使と共に、これからの日英関係をテーマに朝食会議(power breakfast)を行ったところ。

夜は、晴海埠頭に停泊中の英国空母「プリンセス・オブ・ウェールズ」での艦上レセプションにも参加しました。英国の空母打撃群の日本寄港と、それに伴うアセット防護は、当時防衛大臣だった私とヒーリー大臣との間で合意したもので、感慨深いものがありました。

令和8年度予算概算要求(防衛省)

自民党本部にて「国防部会・安全保障調査会合同会議」を開催。防衛省における来年度予算案の概算要求で、過去最大となる約8兆8000億円を求める方向を了承しました。

「防衛力整備計画」では、防衛力の抜本的強化に向けて再来年度までの5年間で約43兆円を支出するとしており、来年度予算はその4年目にあたります。

攻撃型ドローンなどの無人機の配備を進めます。また、12式地対艦ミサイルの長射程化など「スタンド・オフ防衛能力」の強化に向けた費用などを盛り込みます。

自衛官募集を活性化し人材確保に取り組むため、自衛官の処遇を大幅に改善するための費用も加えています。

山口政治塾

自民党山口県連では、政治を学ぶ場として第12期「山口政治塾」を開講しました。その第1回講座の講師としてお招きいただきましたので、山口市に行ってきました。

演題は「防衛力の抜本的強化と南西諸島をめぐる課題」です。戦争を回避するための抑止力・対処力や反撃能力について解説しました。受講生からの質疑にも答えました。

全国の各都道府県連にある「政治塾」には、志高く政治家を目指す人材を、また、共に自民党を立て直す有為な人材を幅広く発掘していく取り組みを期待してます。

六氏先生

台湾・台北市を訪問し、「六氏先生」の墓参りをしました。

台湾が日本に統治されていた時代、台北に日本式小学校「芝山巌学堂」(しざんがんがくどう)が設立されました。

台湾児童への基礎教育は台北で感謝されてましたが、日本の統治に反対する勢力が勢いのあまり、日本人教師6人を殺害してしまいました。

日本人教師達が「死して余栄あり、実に死に甲斐あり」と命懸けで教育に努めたことから、亡くなった教師は「六氏先生」と呼ばれ、現在でも学堂跡地で丁重に葬られています。

教師のはひとり平井数馬先生は熊本県宇城市出身(済々黌卒)、17歳でこの世を去りましたが、後の台湾教育の基礎となる学習指導要領を残しています。

終戦80年

昨年は、防衛大臣として「終戦の日」を迎え、靖國神社へ歴代初めての昇殿参拝でしたが、今年は、例年通り穏やかに淡々とお参りさせていただきました。終戦から80年、節目の年だからでしょうか、例年よりも一般参拝者が多かったように感じました。

次に日本武道館に移動して、「全国戦没者追悼式」に参列。天皇陛下の「戦中・戦後の苦難を今後とも語り継ぐ」とのお言葉が印象的でした。

その後、靖國神社に戻り、参道に特設ステージを開設した特別企画「大東亜戦争終戦80年 追悼と感謝の集い」に参加。私が幹事長を務める議員連盟「平和を願い戦没者を慰霊顕彰する国会議員の会」として後援したイベントでした。「硫黄島の戦い」で戦死した司令官・栗林忠道中将の孫として新藤義孝代議士が登壇し、祖父の辞世の句を披露された時は涙が止まりませんでした。

「国のため 重きつとめを 果たし得で 矢弾尽き果て 散るぞ悲しき」