烏山頭ダム

熊本県は熊本と高雄を結ぶチャーター事業を行ってます。近い将来の定期便化を目指し、高雄から熊本に2000人以上が訪問します!今回は熊本空港発のチャーター機に乗り込んで台湾視察にやってきました。

八田與一氏(1886〜1942年)金沢市出身の日本人技師です。台湾人なら皆知っています。

八田氏は東京帝国大学土木科を卒業後、台湾総督府の技師として台湾に渡り、干ばつに苦しむ台湾の人たちの為に灌漑事業に取り組む仕事を与えられました。

1930年、日本統治時代の台湾で当時としてはアジア最大級の烏山頭ダムを建設しました。結果、不毛だった台南の土地を台湾最大の米作地帯に変えたのです。

その業績をたたえる記念公園が台南市にあり、公園内に八田與一の銅像と八田夫妻のお墓があります

ちなみに彼の築いた烏山頭ダムは、完成から80年以上が経過した現在でも稼働しています。膨大な建設費用の大半は、国会承認を得て日本の国費が充てられました。

こんな話が台湾には溢れています。どれだけ戦前の日本人が台湾の為につくしたか、台湾人が一番良く知っているはずてます。

東日本大震災後、台湾政府は国民に寄付を呼びかけ300億円以上の義援金(世界一)を集め、我が国に寄付してくれたのも頷けますね。

KUMADAIマグネシウム合金(2)

映画 『風立ちぬ』平成25年7月20日(土) 全国公開

映画 『永遠の0(ゼロ)』平成25年12月21日(土)全国公開

今年はゼロ戦が話題になっています。その「零式艦上戦闘機」は、大東亜戦争初期には、米英の戦闘機に圧勝し、米英パイロットから「ゼロファイター」の名で恐れられ、「世界一の戦闘機」の名をほしいままにしました。操縦士の技量も素晴らしかったのですが、やはり戦闘機は格闘性能にあります。

 

  1. 約500km/hを超える最高速度
  2. 高い運動力
  3. 約2200kmに達する航続距離
  4. 20mm機関砲2門の重武装

戦闘能力を支える突出した格闘性能は以上の通りです。なぜこれほど格闘性能を向上させることができたのでしょうか。それは軽量化による高い余剰馬力を生んだからに他なりません。

ゼロ戦に使用された素材は「超々ジュラルミン」と呼ばれるアルミニウム合金でした。この素材は住友金属工業の研究者である五十嵐勇氏が開発したものです。ちなみに五十嵐博士は熊本県玉名郡月瀬村溝上の出身です。(吉村昭・著「零式戦闘機」より)

昭和12年にゼロ戦の開発が決定され、昭和13年の設計の際に、設計主務者であった堀越二郎技師と五十嵐勇博士が、航空本部金属材料主務者の大谷文太郎博士の承認を得て、この新合金を主翼主桁の材料として採用することになりました。

(つづく)

KUMADAIマグネシウム合金(1)

輸送機器の軽量化によるCO2ガス排出抑制や省エネを可能にする21世紀の材料として、マグネシウム合金が注目されています。

マグネシウムがスチール・アルミニウム・チタニウムよりも優れている点(長所)

  1. 軽量(実用金属で最も軽量)
  2. 豊富な天然資源
  3. 身体に優しい(人体の構成要素、「豆腐のにがり」等)
  4. 環境に優しい(高いリサイクル性)

しかし、アメリカ連邦航空局は、民間航空機に対するマグネシウムの使用を禁止してきました。理由は以下の通りです(短所)

  1. 常温強度が低い
  2. 耐食性が低い(腐食しやすい)
  3. 発火温度が低い(燃えやすい)

従来のマグネシウム合金は航空宇宙分野で利用することはできません。世界各国は従来のマグネシウム合金の弱点を克服した新しい戦略材料としてマグネシウムの研究開発を推進してきました。

そして、ついに我が国においてKUMADAIマグネシウム合金が仕上がりつつあります。アルミニウム合金を凌駕する比剛性と比強度を持つとともに難燃・不燃性を合わせ持っています。つまりマグネシウムの長所を維持したまま短所を克服した、まさしく航空宇宙構造材料に適した画期的な素材です。

昨日、熊本大学工学部にある先進マグネシウム国際研究センターを視察しました。センター長であり開発者の河村能人(かわむらよしひと)教授から詳しい説明を聞き、現時点における研究開発する上での課題などを伺い、将来の可能性について意見交換しました。またセンター内の設備や機械を見学させていただきました。

様々な分野で活用されると思いますが、特に航空宇宙分野では「マグネシウム新時代」が到来するでしょう。このチャンスを逃さないように、我が国の産官学が連携して研究開発実験を推進する必要があります。

(つづく)

 

 

川内原発視察(3)

建屋の浸水および漂流物対策などは確認できた。

次に、車に乗って広い敷地内を視察。建屋のある敷地の高さは海抜13メートル。満潮時での基準津波は海抜4メートルとなっているので、敷地高さ(EL)は十分ということになる。さらに安全を期し、EL+25メートルからEL+38メートルの高台に「緊急用保管エリア」を第1から第4まで分散させている。直流電源用発電機、放水砲、移動式大容量ポンプ車、可搬型電動低圧注入ポンプ等を確認した。

敷地内には警察の装甲車が停車し、車内で警察官2名が常駐している。発電所のための消防署がある。また、平成27年度までに緊急時の司令塔として「免振重要棟(仮称)」を設置するとしている。それまでの間は9月末までに完成予定の「代替替緊急対策所」で対応するとの事。

最後に、「原子力訓練センター」を視察。中間建屋で見た「中央制御室」と同じシュミレーターがあり、毎日訓練を実施しているとの事。この日は重大事故が発生し発電所内の交流電源が全て喪失することを想定した訓練を行ってもらった。あくまでシュミレーションであるが、本物と同じ機器を用いた訓練は臨場感にあふ

れていた。

発電所の緊急安全対策については理解できたし、新規制基準への対応に向けて全般的によくやっていると思った。もちろん、この日の視察だけでは川内原発のことを全て理解できたとは言えない。例えば、十分に考慮されているとされる活断層は耐振設計上本当に大丈夫なのか。また、放水口から東シナ海に大量に流れ出る海水。安全性とは関係ないが、取水口と放水口での海水温差は約5度もあり漁場や環境に与える影響はどうなのか。

九州電力は既に新規制基準への適合性確認を原子力規制委員会に申請している。今後は専門的見地から判断を下すが、最終的には政治が責任を負うことになる。これからも現場を監視しながら経過を注視していく。

おわり

川内原発視察(2)

現在、1・2号機ともに定期検査中ということになっている。九州電力は自主的に原子炉の燃料を一旦取り出し、機器の入念な点検や新規制基準への安全対策に取り組んでいという。まずは、発電所の概要説明や緊急安全対策の実施対策状況の説明を受けたあと、いよいよ現場視察となった。

作業着に着替え、ヘルメットを被り(もっと大きいサイズはないのか)、タービン建屋を通って中間建屋へ。敷地レベル+2メートル以下の全ては境界扉を水密扉へ取り替えてあったのが印象的。中間建屋には原子炉を制御する「中間制御室」があるいわば原発の頭脳部。緊急安全対策として、高圧発電機車による代替電源の確保、水を送る代替ポンプとして仮設ポンプの確保、隣接するみやま池からの代替水源の確保ができており、制御機能としては万全に感じた

いよいよ管理区域へ。さらに着替えて、靴を履き替え(28センチがあってよかった)、身体の放射線量を測定する機器を身につけ入念に事前検査を受ける。管理区域内で働いている九電や関連会社の従業員の人数がモニターで確認できたが、動いてないはずの1号機だけで約350人が同時に働いている。2号機を合わせると約700人が生産性の無い仕事をしていることになる。動いていても止まっていても掛かる人件費は変わらないということ

1号機の原子炉建屋に入り、静的触媒式水素結合装置や電気式水素燃料装置を確認した。次に燃料取扱建屋に入り、ホウ酸水に満たされた貯蔵プールの下に眠る使用済燃料目視することができた。このときは少し緊張を感じた。速やかに管理区域を脱出。身に付けた放射線測定装置はゼロのままで安心した

つづく