年頭所感

あけましておめでとうございます。

昨年はとにかくCOVID-19に振り回された一年でした。我が国に限らず世界経済は厳しい状況にあります。感染症を正しく恐れ、経済を内需主導で成長軌道に戻していくことができるよう、ワクチン及び治療薬の普及に全力を注ぎます。

本年も内閣総理大臣補佐官として「国家安全保障に関する重要政策」を担当します。外交・安全保障については「自由で開かれたインド太平洋」の実現など安倍路線の継承を掲げる菅義偉総理をしっかりと支え、残された諸課題の解決に取り組みます。

米中関係は新冷戦構造とも言える新たな局面に入りました。今後さらに軍事衝突の可能性が高まれば、我が国の平和に重大な影響を及ぼしかねません。中国の脅威による蓋然性の高い事態シナリオについては、日米同盟を基軸としたあらゆる対処計画が必要です。

ポストコロナの新しい時代においても、我が国は国際社会から信用と尊敬を集め、世界に不可欠とされる国を目指します。その一環として新たな国際秩序づくりを積極的に主導していきます。

新たな成長の源泉となるキーワードは「グリーン」と「デジタル」だと考えます。気候変動等の地球規模の課題に対応し、持続可能で環境と調和した循環経済を実現します。また、国と地方自治体が連携しデジタル化やスマート化を図りつつ、ハードとソフトが一体となった取組を推進します。

東日本大震災から10年、熊本地震から5年。昨年は令和2年7月豪雨がありました。激甚化・頻発化する自然災害から国民の命と暮らしを守ることは国の重大な責務です。防災・減災、国土強靱化について、これからも必要かつ十分な予算を確保し災害に屈しない国土づくりを進めます。また、「緊急事態条項」の創設を含む憲法改正に向けた議論を加速させます。

本年も国内外の様々な分野で課題が山積していますが、常に冷静に、かつ胆力を持って事に臨む所存です。ご理解の程、また引き続きのご支援をよろしくお願い申し上げます。

令和3年元旦


内閣総理大臣補佐官
衆議院議員 木原 稔

火の用心

年末特別警戒を実施している消防団員を激励するため、各分団の消防小屋を巡回しました。

今回の年末年始は在宅率が高いため、住宅での火災発生リスクが高いと予測。コロナ禍でも職責を果たす消防団の皆さんに感謝です。

海上保安体制強化に関する関係閣僚会議

尖閣諸島周辺海域では中国公船による領海侵入や日本漁船への接近事案が多く発生しています。また、大和堆周辺海域では外国漁船による違法操業が頻繁するなど、看過できない状況が続いています。

政府は平成28年に「海上保安体制強化に関する方針」を決定し着実に海上保安体制の充実強化に努めてきました。今年度の補正予算と来年度の予算の編成においても、尖閣領海警備のための大型巡視船などを整備します。

また、我が国の海を守る海上保安官を育成するため、大型練習船の整備や教育訓練施設の拡充も着実に進めます。

海洋は世界につながります。世界の海洋秩序を守るため、価値観を共有する関係各国と連携を強化します。

これからも海上保安庁をはじめ日本政府が一丸となって、海洋における治安の確保に尽くします。

大甲の聖人・志賀哲太郎 顕彰碑除幕式

志賀哲太郎先生の顕彰碑が建立されました。揮毫は安倍晋三内閣総理大臣(当時)にいただいたものです。

※志賀哲太郎先生については、以下をご覧ください。
→ 台湾新聞「大甲の聖人」志賀哲太郎が結ぶ台中と熊本の縁
https://taiwannews.jp/2018/03/%E3%80%8C%E5%A4%A7%E7%94%B2%E3%81%AE%E8%81%96%E4%BA%BA%E3%80%8D%E5%BF%97%E8%B3%80%E5%93%B2%E5%A4%AA%E9%83%8E%E3%81%8C%E7%B5%90%E3%81%B6%E5%8F%B0%E4%B8%AD%E3%81%A8%E7%86%8A%E6%9C%AC%E3%81%AE%E7%B8%81/

→ 台湾在住の作家である片倉佳史さんの歴史紀行『大甲の聖人と呼ばれた志賀哲太郎』
https://www.koryu.or.jp/Portals/0/images/publications/magazine/2020/5月/○05_rekishiko17.pdf

この顕彰碑建立をきっかけとして、志賀先生の遺徳が多くの日本人の知るところとなり、日本と台湾の友好が更に深まることを期待しています。