モンゴルとの防衛協力

モンゴル国のグルスド・サイハンバヤル国防大臣と防衛相会談を実施しました。

日本とモンゴルとは、自由や民主主義といった普遍的価値を共有しています。我が国は、中国・ロシアの間に位置する民主主義国家という戦略的重要性を有するモンゴルとの関係を極めて重視しています。

サイハンバヤル大臣とは、防衛装備・技術協力を含む様々な分野での防衛協力・交流を、引き続き推進していくことで一致しました。

また、2012年1月に作成された「日本・モンゴル防衛協力・交流に関する覚書」の改定文書に署名。新たな覚書によって、日本とモンゴルとの防衛協力・交流は更なる進展に向かうと確信しています。

    欧州との連携強化

    NATO軍(欧州連合軍)のクリストファー・カヴォリ最高司令官と会談しました。独自の主張に基づく力による一方的な現状変更やその試みは欧州だけで起きているものではなく、インド太平洋地域でも見られます。日本とNATOがより強く結束していくことは必然的な流れです。「ITPP(国別適合パートナーシップ計画)」の合意は喜ばしい限りです。

    続けて、英国陸軍トップであるパトリック・サンダース参謀長と会談しました。日英両国は欧州・アジアにおけるお互いの最も緊密な安全保障上のパートナーとして協力を一層強化しています。陸軍種間としては、日英RAA(円滑化協定)が初めて適用された共同訓練「ヴィジラント・アイルズ」の実施など、連携は強化されています。

    荒木泰臣さんを偲ぶ会

    熊本県嘉島町の前町長で全国町村会長を務めた荒木泰臣(あらき・やすおみ)氏を偲ぶ会に参列しました。グランメッセ熊本で開催するほど、県内外から多くの弔問者が献花に訪れたようです。

    私にとって嘉島町は選挙区ではありませんが、母方が嘉島町出身ということもあり、荒木町長にはいつも気にかけてもらいました。1987年初当選から10期連続当選、昨年まで37年にわたり町長を務め、その間に全国町村会長を3期6年務められましたが、多選批判は聞こえてきませんでした。

    市町村合併の波にも毅然と対応し、河川の治水対策に取り組み、農業を振興しながらも多くの商業施設・工業施設を誘致するど、人口増と税収増に熱心に努められました。理想的な首長であり政治家だったと敬意を表する次第です。

    これまで嘉島町の発展と全国の町村振興に尽力し、大きな功績を残された故人を偲び、心から哀悼の誠を捧げます。

    令和6年天皇誕生日

    謹んで宮中での「天皇誕生日祝賀の儀」に参列しました。

    本日、64歳の誕生日を迎えられた陛下に心からお慶びを申し上げます。天皇陛下は記者会見において、能登半島地震で犠牲となられた方や避難を余儀なくされている方に深く心を痛めていると述べられ、訪問できるようになれば、皇后陛下と共に被災地へのお見舞いを考えている旨をお話しされました。

    また、愛子内親王の近況について詳しくお話しされたことに加えて、特に印象的だったのは、今年18歳となり成年を迎える甥の悠仁親王について、「自身の将来をしっかりと見つめながら」と言及されたことです。

    天皇皇后両陛下のご健康と皇室の弥栄を衷心よりお祈り致します。

    ヨルダン首相(兼)国防大臣との会談

    ヨルダン・ハシェミット王国のハサーウネ首相(兼)国防大臣と会談しました。

    ヨルダンのように、一国のリーダーが国防大臣を兼務しているケースは時々あります。2018年5月に、私は財務副大臣としてEBRD(欧州復興開発銀行)の年次総会に出席するためにヨルダンを訪問し、その際、関係閣僚との会談やザアタリ難民キャンプへの視察などを行いました。そのご縁もあり、会談における話題は多岐に渡ったところです。

    ヨルダンは中東地域の平和と安定のために、平素より多くの難民の受入れやテロ・暴力的過激主義への対策などに取り組む等、大きな役割を果たしています。今般のイスラエル・パレスチナ情勢においても、自衛隊による在外邦人等輸送に際し、ヨルダンの空港を活用させていただきました。自衛隊は、2度の邦人等輸送の任務を行い、計129名の邦人等を退避させることができました。

    本年(2024年)は、日本・ヨルダン外交関係樹立70周年、日本・ヨルダン両大使館創立50周年及びアブドッラー国王陛下即位25周年を迎える年です。そのような重要な年において、両国は「戦略的パートナー」として防衛協力・交流を一層促進することを確認しました。

    限られた時間でしたが、大変有意義な会談となりました。