謹賀新年

「みのる日記」をご覧の皆様へ

皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶びを申し上げます。平成二十二年を迎えるにあたり、一言所感を申し上げます。

昨年は皆様にとってどのような一年だったでしょうか。私にとっては、「自己実現」が出来なかったこと、「政権交代」したことが記憶に刻まれた年でした。

「自己実現」について。二期目当選という個人的目標が達成できませんでした。落選は候補者本人の問題だけでは済みません。支援してくださる方々や団体、家族の想いを考えると期待に応えられなかった事への申し訳なさ、悔しさがつのります。もっと政治家としての資質を磨き、能力を高めなければなりません。

「政権交代」について。自民党に敗北理由がありました。現政権がマニフェストや政策インデックスに掲げて実行しようとしている諸政策について、私は選挙前から警鐘を鳴らしてきました。それでも国民に悪い選択をさせてしまった。ようやく国民は冷静さを取り戻し、日本の行く末、明日の生活に危機感と不安感を持ち始めたようです。

特に、外交・安全保障の観点でみると、中国の脅威・北朝鮮の諸問題・領土問題など日本をとりまく環境は厳しい状況です。ここにきて新たな火種を抱えてしまいました。普天間基地移転問題・インド洋海自派遣撤退・日米地位協定の唐突な見直し発言などで日米同盟が揺らぎ始めたことです。解散直前に自民党内で原案を作成した定員増強が柱の「新防衛大綱」も実現不可能となりました。本当に残念です。

また、政府は旧社会党系議員による左翼思想に引っ張られて、極めて危険な政策を次々に法律化しようとしています。例えば、「外国人地方参政権」を認め、「夫婦別姓制度」を導入しようとしています。このままでは国家解体に向けて一直線です。

さらに、安倍内閣で成立した「教員免許更新制度」も支持母体である日教組の圧力によって通常国会で制度廃止になりそうです。ようやく機運が高まっていた憲法改正の議論に関しては、全く聞かなくなってしまいました。

どこの国の政府で、どこの国の国会議員なのか、誰のために政治を行うのか、今年は耳目を疑うような事態が続くでしょう。しかし残念ながら、現時点では「現政権の危うさ」が国民に広く伝わっていないのが現状のようです。

昨年十一月に「天皇陛下御即位二十年奉祝行事」がつつがなく終了したころ、「自民党熊本県第一選挙区支部長」に再任しました。また今年から気持ち新たに政治活動を続けていく決意でおります。これからも、日本再生の為に存分に働かせていただく所存です。

そして、今年七月には参議院議員選挙が行われます。現政権のままでは、近い将来に「国家存亡の危機」を迎えてしまうことが明白です。その危機を回避するためには、一日も早く健全な保守政権を発足させる必要があります。参議院議員選挙をその足がかりにしなければなりません。

自宅や事務所に多くの方から年賀状をいただきました。誠にありがとうございました。例年の事ですが、公職選挙法により、選挙候補予定者は選挙区において季節のご挨拶を郵便等で出すことが許されていない旨をご了承願います。この場をお借りして深くお詫び致します。

天皇陛下の弥栄を心より御祈念申し上げます。

平成二十二年元旦

木原 稔

農家を歩いて

選挙後、農業の現場を歩いて農家の人に話を聞いた感想を書きます。

農家の皆さんは、従来の自民党の農業政策に不満があったことは事実でした。しかし、これからの民主党の農業政策には訳が判らず不安を抱いています。

特に、米の戸別所得保障には大きな不安があるようです。この政策は生産コストと販売価格の差を「全国一律」の単価として交付するため、生産性が高く(コストが低く)販売価格が高いところは有利となり、棚田など生産性が低く(コストが高く)販売価格が劣るところほど逆に不利になって損をする仕組みです。

また、この「ニセ所得保障」は余剰がある米だけを先行させて、他の作物を後回しにしたことも、農家の混乱を招いています。麦・大豆・飼料作物は現行よりも単価が低くなり、集団加算もないので相当な減収となります。熊本の麦・大豆生産農家では悲鳴があがっています。仕方なく米を作り、また減反に協力することは、「来年から他の作物に挑戦しよう」という若い人の多様な農業の展開を阻害することになります。

これまで自民党は意欲ある農業の担い手に対して農地の集積を進め、規模拡大を通じ、生産性の高い競争力に富んだ農家の育成に努めてきました。この「農業構造改革」は正しかったと思います。ところが、現政権は≪無駄≫と称して農地の貸し手への奨励金を廃止したため、生産現場では≪農地の貸しはがし≫という事態が生じています。このままでは、脱サラして農業を始めた人や、農地を借りて規模拡大を進めていた意欲ある人の夢を壊してしまいます。

農業構造改革を進めてくことが、将来的に「食料自給率の向上」と「担い手の育成」につながると信じています。「高速道路無料化」と同じで、マニフェストには書いてあったけれども、「所得保障」という選挙目当ての社会主義的政策は、期待していたものではありませんでした。今、農家は困惑しています。

【写真】今年最後の辻立ち。皆さん、良いお年を!

払えば済む問題ではない

 

鳩山総理が自身の「脱税問題」について釈明の会見をしました。そして後日、6億円を納税したと発表しました。これで一件落着することは出来ません。問題は「脱税」行為とその「意識」です。言うまでもなく納税は国民の義務。鳩山総理の納税に対する無知ぶり、無関心ぶりには驚かされます。「知っていた」場合は脱税の犯罪者。「知らなかった」としても政治家としての適性に欠けています。率直に言って日本財政の舵取りをするリーダーとして全くふさわしくないと思います。

世間は苦しい経済状況です。国民の血税を預かって国家予算の分配をする内閣の責任者が、母親から12億円をもらっていて「知らなかった」で通るのでしょうか。検察が事実を指摘したから支払ったのです。このまま総理が許されるならば「バレるまで払わない」「バレてから払う」人が増えていくでしょう。世間に取り返しのつかない悪い前例を作ってしまいました。

この問題はさらに続きます。母親からもらった偽装献金にもかかわらず、その一部(4年間で106名)は「所得税寄付金控除」の証明書が発行されています。証明書をもらった人が所得控除を受けて、所得税の還付金をもらっていれば明らかに脱税です。脱税の連鎖が発覚することでしょう。政府や与党幹事長の圧力に屈せず、検察やマルサが追及しきれるかどうか。

また、12億円の使途についても問題があります。政治資金規正法には「1千万を超える額を個人が寄附できない」という規定がある通り、母親からの贈与とはいえ、政治活動については4年間で4千万円しか使えないのです。総理は残りの11億円以上は政治活動に使っていないことを証明する責任があります。

金持ちでなければ政治家になれない時代は終わりました。志があれば誰でも政治家になれる。その為に政治資金規正法があります。世襲制限もその議論のひとつでした。「身内のカネは汚いカネではないのでいくらでも政治に使ってもよい」とする論理は既に成り立ちません。

【写真】酪農家を年末の挨拶まわり。エサの時間だった牛にもご挨拶。

  

「餅つき会」開催

 木原みのる後援会で「餅つき会」を開催していただきました。地元の健軍校区や秋津校区在住の方々をはじめ、300名を超える支援者の皆さんにご参加いただきました。2日前に餅米を水につけ、前の日には餡子を丸め、当日の朝はテントを張ったり、焚き火の準備をしたり・・・餅つきは段取りがとても大変なのです。始まったらとても楽しいです!子どもにつかせたり、豚汁を食べたり、皆の笑顔が絶えません。あっという間の幸せなひと時でした。

  

よろこんで。

 私はクリスマスを祝う習慣はありません。、保育園(ミッション系)の「クリスマス会」で保育士の先生から、「サンタさんの帽子をかぶって挨拶していただけると子ども達が喜びます!お願いします!」と頼まれれば、「はい、・・・よろこんで」。

 夜は、熊本シティエフエム「熊本天国」の今年最後の生放送。「保守」「教育」について語りました。とても良い番組ですよ。来年もよろしくお願いします。