理想と現実

記事参照(産経新聞)【米軍普天間飛行場移設問題をめぐり、現地を訪問した岡田克也外相に対し、移設先の名護市では県外移設を求める厳しい意見が相次いだ。主催者側によると、岡田氏は、「米国は日米合意を守れという。米国との間がこじれていくと、普天間の危険性はそのまま取り残されてしまうことを大変懸念している」と述べ、日米関係悪化だけでなく基地固定化への懸念も表明した。会見や公開の場で日米関係への懸念は示しても、日米合意見直しについての言及を封印してきた岡田氏だが、非公開で行われた沖縄タイムス側との懇談で日米合意の見直しは「困難」だと大きく踏み込んだ。

 岡田外相は現実的な考えができる政治家です。親米とか反米ではなく、外交・防衛・安全保障の現状を考えて答えを出しました。1.沖縄の米軍海兵隊8,000人のグアム移転、2.普天間飛行場の一部を岩国基地へ移設、3.普天間飛行場のヘリを辺野古へ移設。この三点セットは一括合意です。総理から「3だけどうにかしてくれ」と言われて困っているのです。総理は何か秘策を持っているのか?普天間飛行場の危険存続、米国との信頼関係の破綻、極東アジアの安保体制の危機到来・・・何の秘策もなく、ただの先送りだとしたら大変なことになります。

 沖縄県民と交わしたマニフェストについてギリギリまで悩んでいただきたい。選挙目当ての短絡的な政策は、後から必ずしっぺ返しがくることも学んでいただきたい。しかし、もう時間一杯になりました。政治は理想を追求することが最も大事ですが、現実問題として制限時間内に結論を出すことも必要です。政治家は評論家でも大学教授でもありません。友愛的理想はよくわかりました。今は現実を直視するべきです。100点満点の答えはありません。

半分以下

 忘年会のシーズンです。今週末がピークでしょうか。議員時代に比べると御案内をいただくのは半分以下になりました。「木原稔」個人ではなく、「衆議院議員」という立場への案内がいかに多かったかがよくわかります。不景気もあるのかもしれません。それでも全部に行くことは難しいです。せっかくのお誘いですから、本当はすべてに出席して、元気(カラ元気?)な顔を見せしたいのですが叶いません。毎年のことですが大変申し訳ございません。

【写真】青年会議所の仲間である林健人君と奈津美さんの結婚披露宴に出席しました。最高にお似合いの二人です!

最高法規の議論は何処

記事参照(読売新聞)【自民党は4日、憲法改正推進本部(保利耕輔本部長)の初会合を開き、憲法論議への取り組みを強化する方針を確認した。2005年に策定した党新憲法草案の見直しも始める。谷垣総裁は会合で「野党・自民党の旗印の一つにしたい」と述べた。】

そうなんです。新政権になって特別国会、臨時国会と憲法論議が全くされませんでした。憲法審査会規定は一体どうなった?自民党も今さら遅いぞ!「憲法改正の為の国民投票法」は民主党議員も賛成して(欠席した議員はいましたが)成立したはずです。政府は何をやっている・・・そうだ、社民党は徹底的に反対だった。普天間問題と同じく、憲法改正に関する話題は護憲政党と連立を組んでいる間はタブーなんだと理解。政権は、社民党と民主党護憲派(旧社会党系)がイニシアティブを取っている様子マニフェストも友愛も社会主義的傾向が強い。国会での憲法論議は当分あきらめるしかないでしょうか。

【写真】励ましてくれる人がいます。今でも私のことを信じてしてくれる人がいます。会うことは出来ないけれどそういう人は選挙区だけでも97,585人はいる。その事を考えると、折れそうな気持ちが少し楽になります。

   

流行語

あっという間に12月。今年の流行語大賞は「政権交代」だそうです。総選挙が行われて政治が注目された一年でした。衆議院総選挙の費用は、税金負担が約600億円。1選挙区あたり約2億円の計算です。任期は4年あるので、総選挙は頻繁に行うべきではないというのが自論ですが、今の政治状況を見ていると、来年も再び流行語になるかもしれません。

支援者の皆さんと一泊バス旅行で天草(松島)に行ってきました。久しぶりに温泉地での大宴会。飲んで歌って大いに盛り上がりました。1泊2日3食、添乗員同行、大きな鱒1匹のお土産付きで1万円ポッキリ。旅行業界は以前からデフレなのです。5人部屋の格安旅行でしたが十分に満喫できました。

【写真】以前紹介した三角西港に立ち寄りました。NHK 「坂之上の雲」で撮影に使われました。(第一話の横浜港のシーンでしたね)

結構深刻な事態

 急落した株価が9,900円台を回復したようです(少し安心)。しかし、年末年始にかけて予断を許さない状況は続きます。政府は先月に3年5ヶ月ぶりに日本経済がデフレ状況にあると宣言しました。さらに、14年ぶりの急速な円高も進んでいます。ここにきて景気の大幅減速が年末商戦へ大きく影響することが懸念されます。このような事態になることは予測できていました。前政権の第一次景気対策をはぎ取ったこと。無駄を省くまでは良かったが追加の経済対策については、ずっとほったらかし。ドバイ・ショックは年内に起こると言われていたのに対処なし。ここにきて、ようやく追加経済対策の時期・規模を明らかにしたが具体策は不明。遅い!結局、第一次補正ではぎ取った分を元に戻すだけでは?バタバタやって無駄使いが出てくる可能性も。労力と時間だけが消費されただけで、景気回復は完全に世界に置いていかれた感じです。また、世間は「景気が悪いからしょうがない」と一言で片付けてしまっている。なるべく暗い話はしたくありませんが、特に地方について事態は思っているより深刻ですよ!