「再起可能」

 木村和也さん(RKKアナウンサー)の講演を聞きました。演題は「再起可能」。番組中にアクシデント(ハンググライダー墜落)に見舞われ脊髄損傷。両下肢完全麻痺を克服するために辛いリハビリ生活を始めます。医師から「歩けるようになる可能性は1%」と宣告されてから、実際に歩けるようになるまでの心の変化と様々な人間模様の話にとても引きつけられました。

また、東京都出身の木村さんだからこそ熊本県の良さが分かるという話がありました。「熊本県民は熊本の良さをあまり分かってない」と言われました。そうかもしれません。例えば熊本市でいうと水道の蛇口から天然水が出てくる中核市(人口30万人以上)は他にありませんから。

 平和も同じです。戦争のない状態が当たり前ではないということをどれだけの国民が意識しているでしょうか。「日本人は日本の良さをあまり分かっていない」と感じます。熊本県の不平不満ばかりを言う熊本県民、日本の不平不満ばかりを言う日本人、が多くなったような気がします。向上心を持つことは大切ですが、自分の郷土や国に対して、もっと誇りを持つべきです。

少し横道にそれましたが、木村和也さんは現在40歳で私と同世代。話を聞いて勇気が湧いてきました。ありがとうございました!

 

【写真】RKK木村和也アナウンサーの講演。

赤字国債は減りそうもない

記事参照(TBSニュース)【内閣府が発表した今年7月から9月期のGDP=国内総生産は、物価の変動分を除いた実質で、前期比1.2%のプラスとなりました。年率換算はプラス4.8%で、前の期に続いて2期連続のプラス成長です。ただ、内実を見ると、全体を0.7%押し上げた民間消費は、麻生政権が打ち出したエコポイント制度やエコカー減税の効果が色濃いもので、鳩山政権の経済政策が景気回復につながった形跡は見当たりません。「私としては、デフレ的な状況に入りつつあるのではないかという懸念を持っています」(菅 直人 経済財政相)菅・経済財政担当大臣もこのように述べ、物価と景気の下落が続くデフレに対する異例の懸念を示しました。冬のボーナスの大幅な減少で消費の冷え込みも予想される中、経済成長をどのように実現するのか、鳩山政権の経済運営が正念場を迎えています。】

実質プラス成長の指標に安堵しました。「麻生総理は解散総選挙をもっと早くやるべきだった」という方もいますが、仮に最優先の景気対策をやらずに選挙に突入し、政権交代になっていたとしたら、間違いなく今回のプラス成長はありませんでした。まだ地方経済ではプラス成長を実感するこはできませんが。

政権交代後は新たな経済対策は実施されておらず、むしろ、補正予算の凍結・削減によって税収減少の傾向です。2009年度の税収は38兆円ともいわれております(行政刷新担当大臣談話)。これは昭和60年(1985年)と同じレベルです。税収を上げる努力はタバコの増税だけでなく、中小企業を支える政策とバラマキではない地方への投資が必要だと思います。防衛費(4.7兆円)より多い5.6兆円を毎年充てる高速道路無料化には大きな疑問を感じます。

GDP速報値を事前漏洩した直嶋経産大臣が「公表時間を知らなかった」ことについては、あまりにも素人レベルなのでコメントが見つかりません。経済・金融に多少でも関わっている人には信じがたい話。

誰のため?

記事参照(産経新聞)【行政刷新会議の作業グループは16日の事業仕分けで、教員免許更新制の導入に伴い、10年ごとに教員が受講する講習の関連予算を討議。予算を大幅削減と判定する一方、平成22年度限りで廃止予定の免許更新制自体を年度途中でもやめるべきだとの意見を示した。】

安倍内閣で実現した「教員免許更新制度」が終ってしまいそうです・・・。この制度は多くの真面目な教員には負担だったと思います。忙しい中でご迷惑を掛けていると思っています。しかし、公務員とはいえ地位に甘んじることなく日々精進することを義務付け、また、不適格教員を罷免できる制度があることで、常に緊張感を持たせることがでたのも事実。子ども達により質の高い教育を提供することが最終目標です。日教組の陳情によって制度廃止が民主党のマニフェストに盛り込まれたということです。教員(日教組)の側に立つべきか、子ども達の側に立つべきか、どちらが正しいでしょうか。子ども達に選挙権はありません。

恵まれた家庭

記事参照(産経新聞)【資産報告書への巨額の申告漏れが発覚した鳩山首相は11日、記者団に対して、次のように言った。「ずさんさがあったことは認めます。恵まれた家庭に育ったものですから、そのことに関して自分自身の資産管理がきわめてずさんだったことを申し訳なく思いますし、そのことは今、心を入れ替えてしっかりやりたいと思っています」こうした自分自身の金銭問題が心に残っていたのかどうか、鳩山首相は14日、シンガポールでブルネイのボルキア国王と会談し、「(ブルネイでは)国民に税金が課されていないと聞いた。日本国民もブルネイに移住したいと考えるだろう」と述べた。国民に課税している政府のトップの発言としては、いかがなものか。これからも鳩山首相の「カネ」にまつわる問題は、いろいろと波紋を広げていきそうだ。】

 お得意のジョークかもしれませんが、極めて軽率な発言です。「恵まれた環境に育った」ことが、『故人献金』や脱税の言い訳になるはずがありませんね。また、誇りある日本人は安易に外国に永住しようとは思いません。それともブルネイには外国人参政権があるのでしょうか?

【写真】「第18回マインドハーモニーコンサート(障害者音楽祭)」を見学。

和蘭(オランダ)

 宇城市三角町の「三角西港」という小さな港を訪ねました。なんと、明治時代に築港されたこの小さな港はユネスコ世界遺産候補として記載されています。オランダ人技師ローウェンホルスト・ムルドルが設計した港とその街並みは古いヨーロッパ風で、確かに文化遺産的価値を感じます。夕暮れ時の風景がとても印象的でした。

 ちなみに、オランダの人口と面積は、ちょうど九州・沖縄の合計と同じくらい。ところが、総生産は九州・沖縄の約2倍。「小さな大国」と言われる所以です。天然ガスの大産地であることは大きいようです。将来、道州制によって九州・沖縄がひとつの州制をとった場合に、オランダは農業・経済・軍事等の政策面でのモデルケースになると思って注目しています。

【写真】琉球少林空手道「月心会」2009年演武会を開催。