個人主義からの脱却

欧米の左翼にもてはやされた「個人主義」の理念が、我が国の戦後の民主主義の根幹となりました。その理念は悲しくも日本国憲法に貫かれています。

今回の震災で被災した方々は、改めて一人では生きていけないことを痛感したと思います。被災地で避難生活を目にした私も、生活は多くの人々に支えられていることを実感しました。

「国(社会)が自分のために何をしてくれるのか」

そんな考え方に象徴される『個人があっての国(社会)』との主張が、家族や社会の絆が解体されてきた原因だと思います。

「おかげさまで・・・」

という言葉が、自然や祖先や社会や家族のおかげで自分が存在しているという意味であることを教える人がいないのかも知れません。

これまで世界の様々な文化を見聞きする機会がありました。日本の文化は世界でも独自の文化です。その根源は『国(社会)があっての個人』という理念に他なりません。今こそ、その原点に立ち返る時です。

自己の欲望の充足だけを目的として生きたとしても、真の幸福や満足感は得られないと思います。

「自分が国(社会)のために何ができるのか」

我が国の真の再生のためには、ひとり一人が日本国民であり社会の構成員であるとの自覚を強くし、国家や社会のために役に立つ生き方を実践していかねばなりません。

【写真】「藤田八郎杯ハンドボール高校一年生大会」を観戦。熊本県ハンドボール協会顧問としてハンドボール普及を通じて健全な青少年育成に務めます。

組閣をやり直せ

野田佳彦政権が誕生しました。

首相のこれまでの演説を聞く限り、「鳩山氏や菅氏より期待できるのでは」と感じました。しかし、その後の民主党人事や組閣を見て、早くも期待は裏切らたようです。

  • まず退任した菅直人氏。

退任間際に朝鮮学校の高校無償化適用の手続きを文部科学省に指示したことは看過できません。拉致実行犯釈放嘆願署名に始まり、北朝鮮系団体へ多額の寄付、そして朝鮮学校無償化と、最後まで北朝鮮との深い関係が目に余る氏でした。こんな人を総理にしてしまった事を我々は反省せねばなりません。

  • 新総理の野田佳彦氏。

思惑ではなく思いで、下心ではなく真心で・・・」という演説に共感しました。しかし、舌の根も乾かぬうちに「思惑下心」が露呈します。小沢氏に配慮した幹事長人事です。野党時代は保守教育を重視する姿勢を示していた野田氏でしたが、思想が180度異なる「日教組」のドンである輿石氏を民主党幹事長に起用したことは「政策よりも政局」が優先することを印象づけました。党内派閥に配慮し「思い真心」のこもった党内融和閣僚人事なのでしょうが、発揮するところを間違ってませんか。

  • 問題の民主党幹事長・輿石東氏

「教育の政治的中立はありえない」と公言する日教組の利益代表です。山梨県教職員組合員の選挙運動は地方公務員法違反、また日教組からの候補者への献金は政治資金規制法違反、さらに選挙期間中の日当買収は公職選挙法違反です。北教組事件で議員辞職した小林千代美前議員と同様に、輿石氏はすべての罪を把握していたことが濃厚で、連座制の対象は逃れられません。

  • 玄葉光一郎外相と一川保夫防衛相

我が国の安全保障を所管する2名の素人閣僚には大変頭が痛い。玄葉氏から外交の話(委員会質問や政調会長としての外交政策)を聞いたことがありません。国家観や諸外国要人との人脈は不明。一川氏に至っては、自ら「安全保障は素人だが、これが本当のシビリアンコントロール(文民統制)だ」と暴言。我が国を取り巻く国際状況をどう理解しているのでしょうか。一川氏については即座に辞任してもらいましょう

(つづく)

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未曾有ではない

東日本大震災は「想定外」「未曾有」という言葉で表現されますが、本当にそうでしょうか。

7月に岩手県の被災地視察で、山あいや高台の神社に避難した人から「祖先からの古い言い伝えがあった」と聞きました。

平安時代の歴史書「日本三代実録」によると、西暦869年に貞観地震が発生しています。今から1142年前です。地質調査からも裏付けが出来ています。また貞観地震からさらに約千年さかのぼった弥生時代にも、同じパターンの地震と津波が発生していることも地質調査でわかっていました。

「想定外」でも「未曾有」でもなかったのです。

しかし、避難所でのインタビューでは「大津波警報は知っていたが本当に来るとは思わなかった」また「これまでの津波警報の時も99%は来なかった」と聞きました。

おそらく、ほとんどの日本人がそう答えるのだと思います。

これは日本人の精神が弛緩し「歴史に学ぶ」という謙虚さが欠けている結果ではないではないでしょうか。

  • 日本の財政や経済が危機的状況だとわかっていても、「誰かがなんとかしてくれるはず」と信じてバラマキマニフェストを支持した国民。
  • 北朝鮮や中国は核ミサイルを保有し、弾道ミサイルの目標が日本であるにもかかわらず、「まさか発射しないだろう」と本気で思っている国民。

このまま国民精神が弛緩し堕落してしまえば日本国は終わってしまうでしょう。

これまで政策を担当してきた行政、営利のみを追求してきた経済界の責任は重い。加えて大衆に迎合してきた政治とメディアの責任は極めて重い。

「99%来ない」国難に対して、最悪の事態を想定して備えるのが政治の役割りで、最悪の事態が発生しうる現実を伝えるのがメディアの役割りだと思います。

日本をあきらめる訳にはいきません。

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本物の親日アーティスト

東日本大震災発生で多くの海外アーティストの来日公演が中止になりました。過剰に反応しすぎだと思いますが仕方ないことでしょう。

そういう中で、あえてこの時期に来日してくれたアーティストもいました。

覚えておきましょう。

  • シンディー・ローパー(歌手、アメリカ):震災当日に来日。東京、名古屋、大阪での3都市6公演を予定通り敢行。自ら募金箱を抱え観客に義捐金の協力を求めた。
  • ニーヨ(歌手、アメリカ):3月18日に来日。バックダンサーが放射能汚染を恐れて来日拒否するなかで慈善コンサートを開催。全額寄附のチャリティTシャツを米国で販売した。
  • ジェーン・バーキン(女優・歌手、フランス):家族や友人の反対を押し切って4月6日に自腹で来日。街頭で募金活動やライブコンサートを行った。
  • レディー・ガガ(歌手、アメリカ):6月21日に来日。作成した「支援ブレスレット」の収益1億2千万円は全額寄附。さらに個人としても1億2千万円を寄附した(合計2億4千万円)。

ところが、日本を脱出して帰ってこない有名日本人ミュージシャンが何組もいるのは残念です(誰とは特定しません)。今年は全国ツアーの中止も多いですね。

こういう時だからこそ全国のファンを励まして欲しいものですが・・・。

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