グーグルの勇気ある決断 (1)

 

インターネット検索大手の「グーグル」が、今年の初めに中華人民共和国政府の要請による自己検閲には応じないという方針を打ち出したことは記憶している人が多いと思います。

 

天安門事件関連が削除されたり、反政府サイトを運営するブロガーが投獄されたり・・・オリンピックや万博を開催した近代国家とは呼べない状態でした。

 

中国の巨大マーケットを失ってでも、検索エンジン大手としての誇りを守りたい・・・私はグーグルの勇気ある決断に感銘して、それ以来ヤフーからグーグルに乗り換えました。

 

ところで、その後どうなったかご存知でしょうか?

 

当然、中国政府から撤退命令が出たと思っていましたが、なんと政府はグーグルのネット事業者免許を更新していました!

 

現在は、中国版のサイト「Google.cn」にアクセスしようとすると、香港版の「Google.com.hk」に自動的に転送されるようになっています。

香港版は、グーグルが香港にあるサーバーを使って運営しているサイトなので中国語の画面が表示されます。

 

つまり、中国国内からでもグーグルを使えば、検閲なしに何でも検索できるようになっているのです!!

 

(つづく)

 

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日本外交の特異性(2)

 

3.「過度な人命尊重指向」

 

  国際間トラブルが発生した場合、犠牲者を出さずに問題を処理しようと考えます。

 

  サマーワ派遣、インド洋派遣などの国際貢献において、自衛官1名でも死者が出ようものなら即中止の世論が形成されたでしょう。

 

  一方で北朝鮮拉致被害者について無関心なのは何故か。それは、1人の命を救うために別の命を失う可能性を受け入れられないからです。

 

  米国の場合、北朝鮮によりアメリカ人ジャーナリスト2名が拉致された際、クリントン元大統領が北朝鮮を電撃訪問し連れて帰りました。

  もしクリントンに危害を加えたり、アメリカ人を解放しなかった場合には、米軍が即座に全力で報復を行うことを伝えてありました。

 

  日本の場合「人命は地球より重い(福田赳夫首相)」ですが、

  国際社会では「人命は地球より重いが、主権はもっと重い」のです。

 

 

日本の外交問題への取り組みは潜在的に弱腰で、他国から特異に思われています。

冒頭に書いたように、これは外務省だけのせいでなく、戦後の日本人の考え方の問題だと分析できます。

 

 国民の考え方が変われば、世論が変わる。

 世論が変われば、選挙で選ばれる議員が変わる。

 議員が変われば、外務省も官僚も変わる。

 

まず変わらなければならないのは、「国民の外交への意識」それ自体ではないでしょうか。

 

(おわり)

 

【写真】勉強会で日本の外交問題を語る。

 

 

 

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日本外交の特異性(1)

     現職の頃、衆議院外務委員会に所属し外務官僚と議論をする機会を得ました。日本の外交を担う官僚のひとり一人は誰もが優秀で驚きました。

 

     しかし、各個人は優秀でも省という組織になるといつも何か物足りません。それは何か、随分考えました。

 

  外務省ではなく、日本人の考え方そのものに問題があるのだと気付きました。外交において日本に何が足りないか、「日本外交の特異性」を記しておきます。

 

1.    「主権に対して鈍感」

 

     主権国家とは何か、主権がいかに貴重なものかについての理解がおおよそ日本国民に定着していません。

 

  アメリカ人は英国から主権を勝ち得て独立を果たし、フランス市民は絶対王政のもと国王から主権を奪いました。いずれも命懸けで血を流して得た権利です。普通の国は主権に対して敏感です。

 

  日本では、閣僚が靖国を参拝して中国が抗議をすれば止め、教科書の記述内容に韓国から抗議をされて訂正する。

  いずれも内政干渉であり主権の侵害ですが、政府も国民は事実上黙認しています。そればかりか、現内閣は閣僚に靖国参拝自粛命令を出す始末。

 

2.   「事なかれ主義」

 

  外国との間に発生するトラブルについては、出来る限り穏便に済まそうとする傾向があります。相手国を刺激せず、事を荒立てず解決するのが適切、善意を示せば先方も理解を示して円満に解決するはず、と思い込んでいます。

     外務省だけでなく法務省、警察庁、地方行政、もちろん国会議員にもその傾向があります。

 

  「事なかれ主義」は減点方式。日本外交はそれでは務まりません。資源も食料も乏しい日本では、外交を加点方式に切り替えなければ国益を守ることはできません。

 

(つづく)

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ステイツマン

かつての米国大統領であるビル・クリントン氏は、米国では以下のように評されています。

“ A fine politician , but no statesman ”

(申し分のない政治家だったが、ステイツマンではなかった)

 

ポリティシャンもステイツマンも日本語では「政治家」と訳されますが、英国や米国では明らかに使い分けています。

「ステイツマン」は、特に優れた識見や高い品格をもつ政治家を意味するようです。

 

ビル・クリントン氏は大統領としての仕事ぶりは評価してもらえたけれど、残念ながら品格の面でステイツマンにはなれなかったようです。

 

さて、民主党代表選挙が始まりました。

二名の立候補届けがあったようです。

 

政治討論番組で、ある民主党議員が「菅氏はエンターテイナー、小沢氏はステイツマン」と解説していました。

 

「エンターテイナー」は、芸能人の中でも特に優れた技術や芸腕を持つ著名なタレントのこと。

ステイツマンと同様に、自称ではなく他人から敬意を込めて表される呼称です。

 

「菅氏がエンターテイナー」とは、エンターテイナーに対して大変失礼であります。パフォーマンスを発揮するのが上手という意味であれば納得できますが。

 

「小沢氏がステイツマン」と言うのも大変おこがましい。

不正献金問題、政治資金の不正使用、秘書が逮捕されたり自殺したり・・・

品位や品格に関してステイツマン失格であることは言うまでもありません。

 

さらに政策を見ても一貫性や整合性が無く、理念や国家観が伝わってこない。

私利私欲・党利党略を目的として、「政策よりも選挙が大事」と何のためらいも無く行動する。

 

仮にリーダーシップがあったとしても、こんな人がステイツマンであろうはずもないでしょう。

 

あえて言わせていただければ「政治屋」。

 

その政治屋に群がる方々もまたさらに見苦しい。

恥も外聞もない姿を、我々国民は目に焼き付けておきましょう。

 

代表選挙の期間が長すぎます。

権力闘争も理解はできますが限度を超えています。

 

課題は山積。

日本の置かれた状況を考えて、世界の空気を読まないと取り返しのつかないことになりかねません。

 

私は英語でいうところの「Statesman」と称される政治家になりたいと強く思っています。

 

一日も早い臨時国会の開会開催を願うものです。

 

【写真】地域の活動を通じて多くの人の話を伺っています。

 

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若手保守議員続々来熊

宇都隆史(うとたかし)参議院議員と日本を語り合おう!

平成22年9月11日(土曜日)18:00〜

崇城大学市民ホール(熊本市民会館)中会議室

参加費:300円

 

義家弘介参議院議員 講演「ヤンキー先生の教育改革」

平成22年10月16日(土曜日)19:00〜

崇城大学市民ホール(熊本市民会館)大ホール

参加費:1,500円(前売券1,000円)

 

お申し込み・お問い合わせは<木原みのる事務所>まで

電話:096-331-8032 

ご参加お待ちしています!

担当:香田・入江

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